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しゅんとするナミちゃんを視界に
入れつつ、私は話題を変える。
「そっ、そういえばナミちゃん達は今日クリスマスだ
けど、これから？」
ナミ「んなわけないじゃないですか〜。あの人、イベ
ント事に疎いし、それにもう夜も遅いから帰って寝る
だけですよ。」
確かに時計を見ると、もう閉店時間をとっくに過ぎて
いて、いくら夫婦といえどこれから何かするなんて考
えにくいか…。
ましてや混雑して、忙しかった後だもんね。
そっか、と苦笑いしていたらキッチンから叔父さんが
出て来て、うなだれるナミちゃんの目の前に小さな箱
を置いた。
伯父「悪かったな、疎い奴で。」
ナミ「えっ？！何これ？！」
ナミちゃんは綺麗にラッピングされた箱を両手で持ち
上げ、さっきまでの暗い顔はどこへやらで嬉しそう。
そんな姿を少し恥ずかしそうに見る叔父さんの光景が
微笑ましくて、私もキッチンから顔を覗かせるパパと
微笑み合った。
それから閉店作業を終えて二階に戻り、ソファに腰掛
けておもむろにテレビをつけると生放送の歌番組で、
女性シンガーが昔流行ったクリスマスソングを笑顔で
歌っている途中だった。
「懐かしい〜。」
だけど鼻歌まじりで小さく口ずさむうちに、なんだか
急に少し虚しくなる。
だってクリスマスに仕事を終えて、家で一人テレビか
ら流れてくるクリスマスソングを口ずさむ自分が、酷
く落ちこぼれ組に見える。
今頃、壱馬くんは新しい彼女と一緒だったりして…。
ふと、そんなことが頭をよぎった瞬間、テレビから聞
こえてきた司会の人の声を拾う自分の耳。
司会「では、残りわずかとなりましたが次は、The
Rampage のみなさんです！」
「っ？！」
思わず前のめりになり、食い入るようにテレビを見つ
めると、大勢の人数のフレームアウトからマイク片手
の笑顔の壱馬くんとボーカルの二人が映った。
「壱馬くん…、」
久しぶりに見る彼は軽く一礼してから、司会の方の質
問に耳を傾けている。
司会「今回歌って頂く曲はクリスマスソングの中でも
切ない曲で有名となっていますが…、」
陸「そうですね。僕たちには子供の頃の曲なので大人
になってから耳にするようになったのですが、大人に
なったからこそこの曲を歌わせて頂くことを光栄に思
いますね。」
司会「川村さんはこちらの切ない曲、いかがです
か？」
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
