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慌てて自分の鞄を漁って携帯を
取り出すと、確かに時刻は朝の６時を
表示している。
おまけにパパからの着信が何件か入っていて、心配さ
せてしまったことが伺える。
やっちまった…、とうなだれていたら壱馬くんに声を
かけられて我に帰った。
壱「A…さん？」
「あっ…いやっ…あの、随分長居をしてしまったみた
いで…、」
壱「俺は…、側におってくれて嬉しかった。」
えっ…？と、彼の方を見ると上半身を起こした状態の
まま、首を片手で触りながらの壱馬くんと目が合う。
そんなこと言われたら…、期待しちゃうよ…。
この胸の苦しさを逃すように下唇を噛んでいたら、や
たら早口な壱馬くんはベットからガバッと出て来て、
部屋を出ようとする。
壱「あっ、あれやな！なんか元気になったら腹減って
きた！俺、なんか作るわ！」
「壱馬くんは病み上がりだし、私作るよ！簡単なもの
しか作れないけど…。」
壱「ほんまに？ええの？」
どこか目がキラキラしているのは、気のせいだろう
か。
そんな料理に期待されても困るけど、せっかくお見舞
いに来た私の立場からして、まだ病み上がりの人に作
らせるわけにはいかない。
とっとと作って早くこの場を出ないと、と心に決め
て私も部屋を出ようとする。
「一人分くらい…、大丈夫だよ。」
壱「え？Aさんも食べて行くやろ？」
「…え？」
壱「え？」
言われている意味にピンときていないままドアノブに
手をかけたままの私と、その場で何か問題でも？な顔
をしている壱馬くんに一瞬の沈黙が。
「いやいやいやいや！作ったら帰ります！汗」
壱「あー、なんかまだ頭痛がー。」
「なっ？！」
片手で自分の額を抑えて、棒読みにも聞こえるセリフ
の壱馬くん。
さっき元気になったって言ってなかった？！汗
壱「痛いなー、辛いなー。やっぱまだアカンなー。」
「〜っ！分かった！分かったから！！汗」
見事、断れない私の負け。
壱馬くんがニヤリとしたなんて気付かずに、私はキッ
チンに向かった。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
