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壱馬くんの家にあった卵と
私が買って来た冷凍うどんを
お鍋で温めた、卵とじうどんを
彼の前に置く。
壱「うまそ〜。」
「大した物ではないですが、病み上がりだし胃に優し
い物がいいかなと…。」
壱「嬉しい。」
湯気の向こうで、フッと微笑みそう言った壱馬くんに
胸がドキリとなる。
別に壱馬くんにとって、今のは特別な意味は無いんだ
から！
「のっ、伸びちゃうから！いただきます！！」
壱「いただきます。」
別れた二人が向かい合い、同じ物を食べる光景が不思
議な光景なはずなのに、なんだか違和感を感じなく
て、奇妙な感覚になる。
壱「ん、美味い。」
「良かった、お口に合って。」
壱「心も体もあったまるわ。」
微笑む壱馬くんは温泉旅行以来のオフモードで、柔ら
かいオーラが大爆発。
私は違う意味で、心も体も熱くなってるよ…。
その後、見事完食した壱馬くんは食べ終わった食器の
片付けは自分がやる、と言ってくれたが断固としてそ
れは拒否し、私が全て終わらせた。
片付いたキッチンを軽く見渡してから視線をリビング
に移すと、ダイニングテーブルに頬杖をついて未だ微
笑みながらこちらを見る壱馬くんと目が合った。
「どっ、どうしたの？」
壱「いや…、なんか良いなって。」
「良い？」
壱「…やっぱ、何でもない。」
そしてなぜか、そっぽを向いてしまった。
えっ？！なんでもないって、全然こっちは良くない
し！！汗
だけどそれ以上、突っ込んで聞くことはできず私は帰
り支度を始める。
部屋の時計を見ると、もう９時近かった。
玄関で靴を履く際、ちょっとしたスペースに置かれた
例のお揃いのキーホルダーが目に入ったが、気づかな
いフリをして振り返る。
「じゃぁ…、お邪魔しました。」
軽く下げた頭を上げると、さっきまでの微笑みはどこ
へやらな顔の彼も軽く頭を下げた。
壱「こちらこそ…、ありがとう。」
「元気になって良かった。でも、これからはあんまり
無理しないでね…？」
壱「はい、気をつけます。」
首を片手で触りながらそう約束してくれたのを機に、
私はドアノブに手をかけたその時、
壱「Aさん！」
手首を掴まれて、体勢が少し後ろによろける。
「どっ、どうしたの…？」
突然のことでビックリしたのと、壱馬くんが何を言い
出すのか予想がつかなくて戸惑う私。
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みそじ(プロフ) - ましゅさん» お返事遅れてしまいごめんなさい（ ; ; ）こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました！ (2021年3月22日 22時) (
レス) id: 4773dc142a (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - わぁー(;_;)壱馬くんsideとカリンsideありがとうございました！良かったです。改めて完結おめでとうございます☆ (2021年2月28日 22時) (レス) id: ad7747e186 (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - ma9さん» お褒めのお言葉ありがとうございます！更新できるよう頑張ります！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
みそじ(プロフ) - まりさん» コメント&お褒めのお言葉ありがとうございます！ (2021年2月12日 10時) (レス) id: 6c1fcd7cbb (このIDを非表示/違反報告)
ma9 - おまけストーリー面白かったです。サイドストーリー楽しみにしてます。頑張って下さい。 (2021年2月8日 22時) (レス) id: aa709fe039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みそじ
| 作成日時：2020年10月19日 12時
