みすまっちLv.Max【そらる】

Lv.44 ページ44

俺がしたことが彼女のためになるとは思ってないけどね

焦った顔とか照れたりした表情とか



今まで一度たりともしたことなかったあの子の顔は誰のせいで変わってるのかなって興味があっただけ。



だってさ、いきなり黒髪で大人しめで本をいつも楽しそうに読んでた子が

茶髪にして、少しメイクもするようになるなんて好きな人ができたってこと以外
無いと思うじゃんか。




*



「へー、お二人とも付き合えたんですねー」



まふくんが棒読みでそういう



「まふくんと先輩のおかげかもー！」


「それはよかったです」


まふくんは呆れながらもそう言った。



*



「っていうか、そらるさんずっとAさん見てましたもんね〜」


ふふっと笑いながら彼方君を見つめる、まふくんに
ビクッとした彼方君




「おい…まふまふ」



「最初は話しかけるなとか言ってたくせに僕と話してる時も横ばっか見てたんですよ？そらるさん」




まふくんがニヤニヤしながらこちらを見つめる


「ほんと？」



「そ、それは…」


彼方君に近づいて、問うと
ふいっと顔を逸らされた



「可愛い！！彼方君好き！！」


「うるさいっ」





「も〜、昔から両想いだったなんてすごく嬉しい〜」



「変わんないですね…Aさん」





私を見るまふくんの目が日に日に冷たい気がするけど


まあいいかって思いながら彼方君を見つめると


「なんでこっち見るの…」



頬を染めた彼方君がむすっとしていた




「なんでそんな可愛い顔するの」




「可愛くないから」



「そんなにほっぺ赤くされたら、ドキドキしちゃう」





胸に手を当てて、きゅんとしたように見せると





「あ〜もう…」



彼方君が私の腕を掴んだ。

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