みすまっちLv.Max【そらる】

Lv.33 ページ33

次の日、バレンタインではないけど
チョコを渡す企画のある日だ。

とりあえず作っては来たけど……




なんでこんなにみんな騒いでるんだ。




だけど、朝から出すと没収されて校長先生に食べられるから、みんな放課後まで我慢してるんだ。




隣に彼方君がいることなんてわかってる。

いつも通り寝ててくれればいいのに
今日に限って起きてる




彼方君の寝顔を見れば、彼は今日もいつも通りだと思えるのに


やっぱり、緊張して渡せない気がしてきた…

*

*





「有栖川さん、今日全然授業集中してなかったでしょ？」



授業が終わると、彼方君がそう言った。

誰のせいだと思っているの？って口が裂けそうだった。





「なんか全然集中できなかった」



「俺はこの後めんどくさいことがあると思ったらなんか寝れなかったわ」




それは、本当にめんどくさいって思っているのかな…



いけないいけない
少し悪い方へ考えちゃった。


「そういえば放課後、彼方君何処にいるの？」



ちゃんと、渡せるように場所わかってないと

すぐ捕まってしまいそうだ





「あー、なんか内緒にしとけって言われたけど有栖川さんには教えといてあげようかな」




よかった。これで彼方君に渡しに行ける




「視聴覚室の隣の空き教室らしい」






先生達が買ったレアチョコとか美味しいチョコを配るから、放課後はそれを目当てに校内を回る人もいるのだ。





私はレアチョコなんてどうでも良いから、

早く今日が終わって欲しかった。

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