【歌い手】俺、邪魔ではないんですよね…？ 3【BL】【男主】 (ページ14)

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#84　唐突ページ14

何で……?

どうして………あまちゃんとカラオケで二人きりなんだ?

始まりはうらたんの一言だった

う「カグ!!今からカラオケ行こうぜ!!」

正直行きたくなかった。

だが、この頃うらたんと遊んでないなと思い、久々に外に出た

うらたんから少し遅れるから先に部屋に入っててという連絡が来たので、指定された部屋に入ってみると

あまちゃんがいた。

困惑した。

あまちゃんも困惑していた。

天「……カグは何でここに?」

あまちゃんが聞いてくる

顔を見ると心臓の音がうるさいくらい高鳴る

うるさいの止まれ!!!

「う…らたんに誘われて…………そっちは?」

天「こっちはそらるさん……何かおかしいと思ったもん」

そう言ってニコッと笑うあまちゃん

こっち向いて笑うなぁぁ!!

反射的に目を背ける

不満に思ったのかあまちゃんは俺を見て言った。

天「僕、カグに何かした…?」

ハッとあまちゃんの顔を見る

たしかにこの頃あまちゃんと遊ぶのは避けていた気がする

あまちゃんは

……すごい悲しそうな顔をしていた

そんな顔してほしくなくて

咄嗟に声をあげていた

「違う!!!あまちゃんは何もしてない!!……俺の性格がこうだから!!」

あまちゃんは目を見開く

「俺がこんなにひねくれてるから…」

しん…と静まり変える部屋

隣の部屋の人の歌声が聞こえる

天「違う…!」

あまちゃんが口を開く

天「カグはカグだ!!それを全部、カグの全てを僕は受け止める!!!」

そう言ってあまちゃんは俺を抱きしめる

あまちゃんの手は震えていた

次の瞬間、耳元であまちゃんの声である単語が呟かれた

俺が簡単に壊れてしまう、その言葉を

天「……好きです」