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呼吸さえも躊躇われるほど張り詰めた空気の中、グルッペンはその低い声を響かせた。
「エリーが行方不明……なるほどな」
「どうするグルッペン。俺たちはいつでもええで」
ゾムはそう言いながらサバイバルナイフをクルクルと回す。
「出来れば早く助けてあげたいけど……女の子だし」
「大丈夫やろ〜。だって大先生、オスマン、エミさんらからの英才教育があるんやろ？あと時々ゾム。心配いらんて」
「そうだけどさぁ。俺ロボロみたいに心無い訳じゃないから心配になるんだわ」
「誰が心無いねん！！有るわ！！」(クソデカボイス)
「んで、結局
「……なぁ、大先生。トントンあれ結構怒ってへん？」
「当たり前やろ、だってほぼ家族みたいなもんやで？それこそ赤ん坊の頃から知ってたらしいし」
「ふーんそんなもんなんか」
「え、あっ…(察し)」
「おい、おいこら鬱！何やねんその顔！」
張り詰めていた空気はどこへやら。一瞬でいつもの彼ららしい騒がしい空気へと戻った。しかし妙でもある。結構大切に思っているはずの少女が行方不明なのだから、もっと深刻そうでもおかしくは無いだろうに、彼らはとても通常運転だった。それは全てトントンの言った「作戦通り」という言葉に起因するがそれは後ほど。
因みに、トントンの怒ってる主な原因は後ろで騒ぐ鬱とコネシマの起こしたガバの後処理のせいである。勿論心配もしているが。
「にしても、よく釣れましたね。一応牽制はしといたはずなんやけど」
「目の前に極上の餌がある。そして自分は飢えている。エミさんはどれだけの奴が理性を保っていられると思う？」
これは比喩ではあるが、彼らと敵対している者からすれば事実でもある。だからこそ少女は狙われたのだし、この行方不明の件だってそれ絡みだ。
「……嫌われてしまうんかなぁ。こんな事してるって知られたら……」
「さあな。あの子もそれ位は分かっていると思うが」
「うぅ……それだけやなくて拷問までしてる事がバレたら……あの純粋な笑顔を向けてくれんくなるかも…………怯えられたらどうしようぅ」
頭を抱えるエーミール。
「あー確かにエミさんの拷問してる時の雰囲気って結構あれっすよね。俺最初見た時ビビりましたもん」
「好きでやってる訳じゃないのにぃ！！」
「いや好きでやってないのにあの顔できる方があかんやろ……」
ショッピ曰く「拷問しとる時のエミさんには近付きたくない」らしい。
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とうふ(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます！ノロマな更新ですが、これからも応援よろしくお願いします (2020年4月17日 19時) (
レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 面白くて一気に読んでしまいました！笑 とても面白く想像しやすかったので、楽しく読めました！ 更新頑張ってください。応援してます！ (2020年4月17日 7時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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