占いツクール
検索窓
今日:211 hit、昨日:472 hit、合計:24,144 hit

ページ19

·


 ショッピ達と別れたトントンらは、そのまま総統室へと直行した。そこには三時のおやつを楽しむグルッペンが首を傾げていた。デスクの前に立ったコネシマは、ポケットから袋とじされたボロボロの腕章と数枚の写真を取り出した。
 写真にはある男の死体が様々な方向から撮られていて、身体中刺傷や銃痕だらけだった。渡された腕章と写真の男のしている腕章は同じデザインで、この男が自国の兵士だという事を表していた。


「俺らが調査しに行ったヴォルガ連邦管区で死体が見付かった。身元を調べたら案の定四日前に行方不明になった奴やったわ」
「死体ん中にはブルガル共和国がよく使う弾が数弾見つかったわけやけど……どうする?」


 淡々と報告するコネシマの目はいつもと変わらず、空色の瞳はグルッペンを写していた。


「ふむ……仮想敵国ではあったが、まさかそれが本当になるとはな」
「まだなってへんよ。想定の話や」
「だがそうだと言っていい証拠はある。それに、煽ってくる相手を敵と言わずしてなんと言う?」
「あっはっは!確かになあ!観光客も何人かおるようやし?こんなん喧嘩売られてるも同然やな!」


 爛々と邪悪に目を輝かせる総統と、何が面白いのか大きな声で笑うチワワ。仕事が増えると憂鬱な豚。その光景は一言で言えばカオスそのものだった。
 よし、とアップを始めようとするコネシマに待ったと声をかけたのは、あの好戦的な総統だった。


「だがちょっと待て。戦争をするには時期尚早だ」
「はぁ……?じゃあどないするんや?相手はこれからも何か仕掛けてくるで。被害が大きくなる前に何とかせな」
「あぁ分かっているさ。これ以上向こうに好き勝手させるつもりはない。ならどうするか、簡単な話だ」

「大きな餌をぶら下げてやればいい」

「餌ぁ?」
 素っ頓狂な声を上げてコネシマは頭を捻る。トントンは「まさか……」と言ってグルッペンを見遣る。彼はその視線に更にあくどい笑みを浮かべて続けた。


「仕掛ける暇も惜しいと思えるような、喉から手が出るほど欲しい餌をぶら下げてやるんだ」
「そうすれば相手さんはそれに必死にしがみつこうとするはずや。その間相手側からの悪戯は無くなるだろうな」

「つったってなぁ、その餌はどうするん?そんなぶら下げれるような重要な情報なんて──」


「……それがあるんや」
 「はあぁぁ……」と大きな溜息を吐きながら頭に手を置くトントン。


「何やねん餌って」




「──……エルリカや」



·

chapter5 素敵なものでできてるの→←○



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
設定キーワード:wrwrd , 軍パロ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

とうふ(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます!ノロマな更新ですが、これからも応援よろしくお願いします (4月17日 19時) (レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 面白くて一気に読んでしまいました!笑 とても面白く想像しやすかったので、楽しく読めました! 更新頑張ってください。応援してます! (4月17日 7時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とうふ | 作成日時:2019年11月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。