【ハリーポッター】エルシャール家の愛し娘は -2- (ページ48)

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ストーリー -89- ページ48

「マダム・ポンフリーの元へ行くような事じゃないから。」

「あら、じゃあなに?」

「僕は病気じゃない。きっと警告なんだ……なにか危険が迫っている証拠なんだ。」

不安そうにハリーは言うがロンはそれでも反応しない。

暑すぎて頭が回らないのだ。

「ハリー、リラックスしろよ。ミサキの言う通りだ。ダンブルドアがいる限り石は無事だよ。スネイプがフラッフィーを突破する方法を見つけたっていう証拠はないし…」

「それに、ハグリッドが口を割ってダンブルドアを裏切るなんてありえないわ。」

ハーマイオニーのその言葉にミサキとロンは頷く。

「そうだよ、そんなことが起こるくらいならネビルはとっくにクィディッチ世界選手権のイングランド代表選手になってるよ。」

ロンが改めてそう言うとハリーは頷いた。

しかし、ハリーは-なにか大変なことを忘れている気がする-と呟いた。

ハリーの呟きにミサキとハーマイオニーが返答を悩んでいるのに対し、ロンは心地よさとテストの疲れでゆっくりと目を閉じた。

「それって試験のせいじゃない?私も夜中に目が覚めちゃってノートのおさらいを始めたりしたわ。でもよくよく考えたらそれはもう終わってた教科だったよ。」

ミサキがそういった時、4人の上空をふくろうが手紙をくわえて学校の方に飛んでいくのが見えた。

途中でミサキとハリーの元へふくろうが2羽手紙を届けに来た。

ミサキの元へ来たのは初めて見る黒い毛のふくろうだった。

そばへ降り立ち、手紙をミサキの手に置いたふくろうの頭を撫でてやると嬉しそうに飛び立っていった。

渡された手紙の宛名を確認してみるとそこには何も書かれていなかった。

萌黄色の封筒。

何故か見覚えのあるそれを開けるとそこには1口分しか入っていないような小さなビンが入っていた。

不思議に思いながら陽の光に当て、観察しているとハリーがいきなり立ち上がった。