【ハリーポッター】エルシャール家の愛し娘は -2- (ページ41)

今日:30 hit、昨日:12 hit、合計:245,519 hit

ストーリー -82- ページ41

「それじゃ、スネイプはついにやったんだ!クィレルが『闇の魔術の防衛術』を破る方法を教えたとすれば…」

「でもまだフラッフィーがいるわ!」

「もしかしたらスネイプはハグリッドに聞かなくてもフラッフィーを突破する方法を見つけたかもしれないな…」

ミサキはクィレルが怪しいと思ってる手前、3人がスネイプが悪いと決めつけて話しているのについていけないままだったが、3人がいつものような雰囲気に戻っていることに少しだけ嬉しく思った。

「これだけの本があるとどこには三頭犬を突破する方法をが書いてある気がするわ…どうする?」

周りにある何千冊という本を見上げ、ミサキは小さく呟いた。

ふとロンの目を見れば、冒険心が燃え上がっていた。

しかしハリーよりも素早く、ハーマイオニーは答えた。

「ダンブルドアのところへ行くのよ。ずーっと前からそうしなくちゃいけなかったのよ。自分たちだけで何とかしようとしたら、今度こそ退学になるわよ。ミサキも焚きつけるような事言わないで。」

ミサキは納得し、申し訳なさそうに謝るとハリーが〔だけど、証拠はなんにもないんだ!〕と力強く告げた。

「クィレルは怖気づいて僕達を助けてはくれない。スネイプはハロウィーンの時トロールがどうやって入ってきたのか知らないって言い張るだろうし、あの時4階になんて行かなかったってスネイプが言えばそれでお終いさ…みんなどっちの言うことを信じると思う?」

ロンは一瞬たじろいだ。

「それに3人ともスネイプを嫌ってることはみんな知ってるわ。ダンブルドアも3人がスネイプをクビにするために作り話をしてると思うかも。」

ロンは仲間だと思っていたミサキにそう言われたのがショックだったのか少し顔を下げた。

「フィルチはどんなことがあっても僕達を助けたりしないよ。スネイプとベッタリの仲だし、生徒が追い出されて少なくなればなるほどいいって思うだろうよ。もうひとつおまけに、僕達は石のこともフラッフィーのことも知らないはずなんだ。これは説明しようがないだろう?」

ハリーのその説明にハーマイオニーは納得した様子だったが、ロンは粘った。

ロンが何を言ったとしてもハリーはキッパリ断り、木製の星図を見ながら月の名前を覚え、ミサキに質問をした。