【ハリーポッター】エルシャール家の愛し娘は -2- (ページ39)

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ストーリー -80- ページ39

3人で話しながら食べるが、それでも周りの視線が気になって手早く食べ終わると素早く大広間を後にした。

そしてそれは授業が始まっても変わらなかった。

ミサキは嫌がるハーマイオニーと共にいつも通り授業を受けていたが、ハーマイオニーは教室でみんなの注目を引くのをやめ、俯いたまま黙々と勉強していた。

ハリーほど辛い目にはあっていないようだったがミサキ以外は声をかけず、ハリーたちもこれ以上悪化しないようにと声をかけなかった。

少しするとミサキは少しぼーっとしているハーマイオニーの隣を歩いている時、空き教室から手を引かれた。

ハーマイオニーはそんなミサキに気づかず、トボトボと歩いていった。

尻もちをつき、慌ててその顔を見るとミサキはため息が漏れた。

「普通に声をかけてよ…フレッド、ジョージ。」

「ごめんね、ハニー。」

「1番手っ取り早いと思って。」

ジョージはそう言うとミサキに手を差し出し、微笑んだ。

ミサキは手を借りて立つとお尻や裾を叩き、ホコリを落とした。

今日やっと会えたフレッドはミサキの顔を見ると両頬を軽くつねったと思うと頬を包み込むように触れるとムニムニと押した。

ミサキがその手を掴むと少し笑いながらその手を退けた。

「で、どうしたの?」

ミサキがそう言うと2人は互いに顔を合わせるとゆっくりと口を開いた。

「辛くない…?」

-どういうこと?-と顔を顰めながら聞くとフレッドがミサキの髪を撫でた。

そして困ったように笑うと腰を少しかがめ、ミサキと視線を合わせた。

「ハニーが悪いことじゃないけど、ハニーは気にしやすいから心配だったんだよ。それに…」

「こんな言い方したくないけどあの３人と一緒にいるから嫌なことをされてないか心配なんだよ。」

言葉のとおり、エメラルドグリーンの瞳は不安そうにミサキを見つめている。

「大丈夫だよ!特に気になるようなことはされてないし、なんかあったら私言うって約束する!!」

2人を安心させたくて明るくそう言うと2人は顔を見合わせ、少し目尻を下げるとミサキの頭を撫でた。

「絶対だからな?」

ジョージの心配そうな声にミサキは大きく首を縦に動かした。

2人は納得いかなそうな表情をしたがミサキはそんな2人を置いて、慌ててハーマイオニーを探しに出た。