【ハリーポッター】エルシャール家の愛し娘は -2- (ページ38)

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ストーリー -79- ページ38

大広間に入ると重苦しい雰囲気がグリフィンドールの机に流れている。

「おはようジョージ!!」

「やぁ、おはよう。」

「ねぇ、こっち来てよ!」

「え、ちょ、俺は…」

嫌がるジョージを引っ張り、女生徒はミサキからジョージを離した。

それもそうだろう。

ミサキはあのハリーと仲がいいのだからそう見られても仕方ない。

ジョージは心配そうにミサキに振り返るがミサキは手を振った。

2人の向かう先を見てみるとそこにはフレッドもいた。

フレッドと視線が合うとミサキは手を振り、そのまま空いている席に座った。

いつも誰かと一緒に食べていた。

初めての1人の食事に胸にポッカリと穴が空いたように感じた。

暖かいスープを一口飲み、サンドウィッチをかじる。

周りからはハリーに対しての悪口が聞こえる。

グリフィンドールはもちろん、レイブンクローとスリザリンからもだ。

聞きたくなくてもそれは聞こえてくる。

「お、おはようミサキ…」

少し緊張したような声で後ろから声をかけられる。

後ろを振り向くとそこにはハリーとロンがいた。

「おはようハリー、ロン!!」

2人はミサキが笑顔で挨拶したことに驚きを隠せないようだった。

「どうしたの?早く食べよ。」

ミサキはそう言うとハリーが来たことにより空いた両隣の席を叩いた。

2人はなんとも言えないような顔をして互いに横に座った。

左にロン、右にハリー。

いつもと同じ状況なのにいつもと違う状況にミサキは少し変な気分になった。