【ハリーポッター】エルシャール家の愛し娘は -2- (ページ21)

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ストーリー　-62- ページ21

次の日、ミサキはとぼとぼと廊下を一人で歩いていた。

先程までスネイプに一対一で魔法薬学について教えてもらっていたのだ。

ミサキはスネイプに個別授業を受けるのはもう少ないと言うほどの回数ではないが、今だ慣れていなかった。

それでも最初より距離は近くなった。

グリフィンドールとスリザリンということで多少の距離感があったが今ではそれがなくなり、普通の生徒と先生という立場で教えてくれるようになり、今では互いの飲み物の好みを覚えた。

だが、苦手なものを好きになるのは難しい。

ミサキは暗いオーラを周りにまといながら歩いた。

歩いているといつのまにか人通りの少ない廊下に着いてしまった。

ミサキは何となく近くにあった教室を覗いて見た。

そこにはジョージがニヤニヤしながらなにかを準備していた。

ミサキはそっとドアを開けて中に入るとジョージの背中に飛び付いた。

「うわっ!!」

「ジョージなにやってるの?」

「ハ、ハニーか…」

ジョージは声を裏返しながらミサキの手にそっと自分の手を重ね、はずした。

「驚かせないでよ…」

「ごめんごめん、でなにやってたの?」

「あぁ、フレッド驚かせようと思ってさ……見てこれ。」

ジョージはミサキの座るペースを開けるとクソ爆弾を見せた。

「うわ、これどうするの…」

「もう少ししたらフレッドが来るからぶん投げる!!」

ジョージは楽しそうに笑いながら言った。

ミサキもつられて笑いだした。

「私それで何かあっても知らないからね?」

「あら、僕らの仲がそんな簡単に破れるとお思いですか?」

「お思いじゃないです。」

ジョージはそういわれるとまたいそいそと準備し始めた。

ミサキはそれを見るとそっと立ち上がった。

ドアを開けるとジョージはミサキに気づいた。

「あれ、行くの?」

「うん。成功するといいね?」

ミサキがそう言うと-今日の夕飯一緒に食べようぜ?-と言われた。

ミサキは首を縦に大きく振ると外に出た。

フレッドはいなかったが、ジョージと話せてミサキは嬉しかった。

先程まで沈んでた気持ちとは違い、今はにこにこと笑いながら廊下を歩いた。