【ハリーポッター】エルシャール家の愛し娘は -2- (ページ12)

今日:11 hit、昨日:12 hit、合計:245,500 hit

ストーリー　-53- ページ12

ミサキとロンは一緒に座り、食事を取った。

本当はハリーと共に取ろうと思ったがハリーの雰囲気がいつもと違うため少し距離を取った。

「ロン、そのスープとってよ。」

「これ?…美味しそう!!僕も食べようかな。」

ロンはそう言うとスープを二人分よそった。

二人で話に花を咲かせながら楽しく話しているとこういう時にやってくるのは決まってる。

「おや、ガールフレンドかい?…傾国の美女がガールフレンドなんて羨ましい限りだよ。」

マルフォイがニヤニヤしながら二人の元へ近寄った。

「なんだマルフォイ。僕らはただの友達だ。」

「あぁ、だったら君の片想いかな?」

マルフォイはそう言うとミサキに近寄った。

ミサキは少しマルフォイから身をひいた。

実はミサキはこの休暇期間中に皆で過ごしているときにたびたびマルフォイに絡まれ、今では苦手な存在になっている。

「ご飯は要らないんですか?」

「あぁ、そうだね。食べなきゃだけど僕は君たちの関係が気になってしかたないよ。だって、二人を見ていると-あぁ、似合わないな-って思ってしまうからね。」

「君になんと言われようと僕たちは友達だ!!似合わなくてもね!!」

ロンがそう言うとマルフォイは余計ニヤニヤとし始めた。

「なんだいその言い方は。もしかして君たち本当に付き合っているのかい?」

マルフォイがそう言い、ロンとミサキが反論しようとすると目の前でバンッ!!と大きな音が鳴った。

音の鳴った方を見るとそこにはとても機嫌の悪そうなフレッドと気まずそうな顔をしながらフレッドを宥めているジョージとアンジェリーナがいた。

「やぁ、マルフォイとか言うそこの君。ここに僕が誓ってあげよう……ロンとミサキは恋人同士じゃない。」

フレッドはニコニコと笑いながら不機嫌だと分かる声で言った。

マルフォイはその威圧に押され、ロンは恐怖に顔をしかめ、ミサキもいつもと違うフレッドに驚きを隠せずにいた。

「ねぇ、フレッド。皆が怖がってる。」

アンジェリーナがフレッドの肩に手を置きながら言うとフレッドは舌打ちをし、大広間から出ていった。

マルフォイはそれと同時に逃げるようにそこから去った。

「あ、おい。相棒!!」

ジョージはそれを見るとフレッドを追いかけ、アンジェリーナはミサキの頭を撫でた。