【ハリーポッター】エルシャール家の愛し娘は -2- (ページ2)

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ストーリー　-44- ページ2

ミサキとロンは地下牢教室で熱い釜のそばで暖を取っていた。

ホグワーツは雪に覆われ、湖もカチカチに凍りついている。

ミサキはホグワーツの寒さに驚きを隠せなかった。

「寒い寒い寒い寒い。」

すきま風が氷のように冷たく、ミサキは身震いしながら釜のそばに陣取っていた。

「ミサキ、もう少し僕にも譲ってくれない?」

「え…しょうがないな。」

「ごめんよ。」

そんな風に話していると授業が始まった。

"今日は個人で行う"とスネイプが言うと、ミサキは教科書を睨みながら作業を始めた。

ミシランの雫を真剣に計っているとマルフォイが隣にいるハリーに絡みはじめた。

ハリーはそんなマルフォイを無視して、カサゴの脊椎の粉末を計っていた。

-ハリーってどうしてこんなにトラブルに巻き込まれるんだろう-

ミサキがひとつ大きなため息をつくとハリーが計っていたカサゴの脊椎の粉末がフワッと空をとんだ。

ハリーはミサキを睨み付け、ミサキはハリーに申し訳なさそうな顔をした。

後ろから咳払いが聞こえ、二人は急に恐ろしそうな顔をして振り替えるとスネイプが眉間のシワを増やしてこちらを見るとゆっくりと口を開いた。

「グリフィンドール三点減点。」

スネイプの低い声が教室に響いた。

魔法薬のクラスを終えて、地下牢を出ると廊下を大きなもみの木が塞いでいた。

四人で目線を下に落とすと木の下から二本の巨大な足が突き出していているのが見えた。

四人は誰だかわかると近くに走ってよった。

「やぁ、ハグリッド。手伝おうか?」

「いんや、大丈夫だ。ありがとうよ、ロン。」

四人はハグリッドに一度止まってもらい、後ろに回るとハグリッドは優しそうな笑顔で私たちを出迎えた。

「ハリーにハーマイオニー、ミサキもいるじゃねぇか。」

「あぁ、ちょうど授業の帰りなんだ。」

「おぉ、じゃあ一緒においで。大広間が凄いから。」

四人はハグリッドともみの木の後について大広間に行った。

大広間ではマクゴナガルとフリットウィックが忙しくクリスマスの飾りつけをしているところだった。

「あぁ、ハグリッド。最後のもみの木ね。…そうね、あそこの角においてちょうだい。」

柊や宿り木が綱のように編まれて壁に飾られ、クリスマスツリーが12本もそびえ立っていた。

小さなツリーやキラキラ光るツリー、たくさんの蝋燭で輝いているツリーもあった。