【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ38)

今日:10 hit、昨日:43 hit、合計:39,388 hit

38. ページ38

＊
＊
＊
『あ、そうだユズ、お風呂はいっといでよ』
｢え?!｣
変な気持ちはなくともお風呂という言葉に過剰に反応してしまうのが悲しい性である

『うち、お客さん用に服とか下着色々置いてあるんだ。そこから使っていいから入っといでよ』
｢あぁ、うんじゃあ…お言葉に甘えて｣

と入ったもののびっくり仰天である。風呂…でかくね？ここ一軒家だったかと思うぐらいお風呂がでかいのだ。いらない部屋を潰し脱衣場等のスペースを増やしただけなのだがバカ広い。

｢流石、金持ち…｣

そして風呂上がりにもユズは仰天する。下着が…
予備の下着が S～LLまで並んでおり全て黒がベースのトランクスとボクサーなのだ。おぉおおぉ…と声が出そうになるのを押え吟味する。

｢(前にお母さんにトランクス買ってきてくれって言ったら、酷い目にあったんだよな)｣

以前そろそろブリーフは辞めてトランクスにしたいと母に言った時どでかい声で誰がアンタのパンツを見るのよ～！と笑われたのを思い出しげんなりする

そろそろ皆柄物とか履いてんだしブリーフは恥ずかしいんだって…中二なんだし…

黒のボクサーを手に取り履き髪を乾かしてからユズ脱衣所から出た。

『あ、おかえりユズ。何飲む？ミルク？お茶？』

お風呂で十分感動したユズをキッチンでむかえたナマエ。白いエプロンが似合っていておまけに飲み物まで聞いてくれるなんて…

｢じゃあ、牛乳…(うちの姉ちゃんもこんぐらい出来ればすぐ彼氏できるだろうに。ガサツだからなぁ…)｣

そのあとナマエが作った晩御飯を食べ始め (まじ美味かった) 発売したばかりのゲームで遊び時間を潰した。気がつけば早いもので21時を指している。
｢あ、俺そろそろ帰らなきゃ｣
『あ、そっか…』

ちょうどその時帰ってきたナマエの両親に挨拶する

『今日は楽しかった。ユズありがとう』
｢いや俺こそ。まじ美味かったまた作ってよ｣

『練習しとく！ぱぱ、ユズをお隣まで送って？』

｢もちろん。今日はナマエのワガママに付き合ってくれてありがとうユズくん。｣

キラキラの金髪が眩しいナマエの父親は、目元と雰囲気がナマエに似ていて、かなりハンサムだった。

｢(すげぇ血筋……)｣

｢またいつでも来てね。ユズくん。私達は共働きで、ナマエは1人のことが多いから貴方が来てくれると私達も嬉しいわ。｣