【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ23)

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『何時からかは、わからないの。
多分初めて会った日からだと思う。みかんちゃんにユズくんのタイプを教えて貰って髪切ったり服や下着の色も真似してみたり…大人の女性っぽくなれるように大人ぶったりしてみたのっ』

言い出してしまえば、蛇口を捻った水みたいに止まらなくなってしまった言葉と涙がボロボロでてくる。
驚きナマエをみるユズには気づかない

『ユズくんに好きな人がいるって聞いて、しょうじき、ショックだったっすごく…私はこの前転校してきたばっかりだから、絶対に勝てないっ…』

｢ナマエちゃん、｣

『でも、自覚しちゃったらやっぱりすごく好きで、お化け屋敷の時もたまたま優しくしてもらったのにすごく嬉しくて、それでっ』

｢ナマエちゃんきいて、｣

『ごめんなさい。ごめんなさいユズくん優しくしてもらったのに、裏切るようなことばかり』

｢ナマエ、おれの話、聞いて｣
『っ』
隣に座ったユズがナマエの両手を汗ばむ手で掴み、
目を合わせた。相変らず青色の目はしくしくと泣いている心臓が飛び出そうなくらい本当にうるさいし、なんかもう汗もかいてるし顔も絶対赤い

｢初めて、会った時からずっと好きなんだ……
ナマエちゃんのことが。だから、

えと…俺と、その付き合って貰えません、か？｣
見開かれたナマエちゃんの目に写る自分が変な顔をしているのが小さく見えた

｢ナマエちゃんみたいに、キラキラしてる子にあったことないんだよ俺。

いつもすげぇキラキラしてる…可愛いし。キスとか、ハグとか正直すげぇ照れる。けど、他の男にしてんのかなとか考えたら……ぜってーむりなんだ…妬く｣

『……クラスの女の子で、ユズくんこと好きな子がいるって知っても…？』

｢なんだよそれ、別に、俺には関係ねぇし…。俺はナマエちゃんだけだから…｣

最後の方はごにょごにょ言ってしまうが、もう限界なんだ容量がオーバーなんだ完全に。勘弁してほしい

だから

『私も、大好き。ユズくん』

赤い顔で笑って微笑んだナマエちゃんが可愛すぎて

ナマエちゃんが俺の彼女になるのが幸せすぎて、

観覧車から降りた後おめでとうー！！って手を振る

藤野を1発殴っといた