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安定した場所 ページ9

「……ほら見ろ、確りできてるじゃないか」
「はあっ!?何が『ほら見ろ』よ!
最高に疲れちゃったんだけど!」
「いや、それはおかしい。
その魔力保持量なら、
『しっかり使いこなせてるんだったら』、
蚊に刺されたくらいのダメージもないはず。
……『しっかり使いこなせてるんだったら』
な。」
「わ、私が未熟だって言いたいの!?」
「才能より能力に頼れ。普通に狡い。
大体サリーは昔から――」「あーもう!」
「んな下らないことグチグチ言わないで!
ほら、出来たわよ!文句無いでしょ!?」
叫ぶサリーの目線の先には、
立派なお屋敷が立っていた。
「……でもサリー?これって……」
キョーが何かを言おうとしたが、
サリーが口に手を当てて止めた。
「はいはい、黙りましょ。
私が何にも考えずやると思う?」
「サリー、お前ならやりかねん」
「はっ!?」
言い合いをしている二人の声に反応したのか、
サリーに抱かれていたレアが目を覚ました。
「……ん…………?」
レアは急に目を見開き、飛び起きた。
「ちょっちょっ、ササササササリー!?」
「あら、どうしたの?」
「どうしたの?じゃないよ!
なんで僕抱えられてたの!?」
「雪に寝かしておいた方が良かった?」
「違う!そういう事じゃなくて!」
「……仲良し夫婦共は置いといて、入るぞ」
「はい」「えっ夫婦」「OK!」「分かった」
私達はそこに入った。
「あっこら待ちなさい!」「待って!」
慌てて追い掛けて来る二人を無視して、
屋敷の中をすたすたと進んでいく。
豪華すぎて全く現実味が無いな……
とても大きな絵画のある場所まで来て、
二人分の声が響いた。
「止まれ」「あー、止まってー!」
私達は止まって振り向く。
「……遅い」
「運動不足で名高いレアに合わせたんだもの」
「え」「……夫を大切にしたらどうだ」
「……別に良いでしょ。
さっ……入りましょう。」
「……え、『入る』……?」
「あ、計画的だねサリー」
「ふふっ、どうよ!」
「恥ずかしくないのか」
「え」
「……ねえサリー、これ小学生で習……」
「お黙りなさい」
サリーはレアを抱え、絵画の方向に、
いや、絵画に走っていった。
ぽちゃんっ。
水が跳ねるような音が鳴った。
「……え」
「A、目が点になってるぞ」
サンズに頭をぽんと軽く叩かれ、我に帰る。
「……この屋敷は幻覚を見せる魔法だ」
「げ、幻覚……?」
「だから、絵画に入って、
あいつの作った世界に行く。」
「え?
じゃあ、なんで幻覚魔法を使ったんだ?」

絵画→←再会



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設定タグ:Undertale , Sans   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:misaki66666 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/adadgjgj/  
作成日時:2019年4月5日 19時

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