皆のLOVE、永久の決意を。 (ページ5)

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呑まれてページ5

……お前がいるだけで笑顔になる。
そんなキザな台詞、言えない。
あー、ヘタレなのかな……俺。
「サン……ん」
言葉の代わりにキスをした。
……いなくなるなよ？
異端がなんだ、
バグがなんだ、
エラーがなんだ。
愛してるんだ。
繰り返す殺戮に狂いそうになった時、
俺を救ってくれたのはAだ。
……いなくならないでくれ。
言葉を飲み込んで、またキスをした。
創造者がこれを見ているなら、１つ言おう。
絶対に……Aだけは、連れ去るな。

こぽぽ……バシャバシャ。
藻掻く。手も足も力尽きるまで動かした。
手足は動かなくなった。
「……fｶ&oii€ﾃttt#####」
叫んだ。声の限りに、誰かに聞こえるように。
声はエラーに呑み込まれた。
駄目だったんだ。
暗闇で沈んでいく。
体がドロドロに溶けていく。
スライムのような暗闇に、体が呑まれる。
誰か助けてくれ。
暗闇き感覚が溶けていく。
感覚が消えて、溶けて、のまれてく。
嗚呼、もうきっと手おくれだ。
そうさっしても、眠くなってきても、
ほんのうはからだをふるいたたせる。
なんで？はやく寝かせてよ、らくにさせてよ。
もうこんなようすじゃ、
まともにものをかんがえるのはむりだ。
まどろむしこうをむしばむやみ。
ああ、もうほんとにやだな。
わたしはやくたたずのあしでまとい、
それはさいごまでおなじだったみたいだ。
くらやみにひかりはみいだせず、
げんかくのようなひかりは、
しだいに、くらやみとのきょうかいせんを、
あいまいにして、くらやみにのまれていく。
のまれてくるって、これはこっけいかな？
ああ、こんなくだらないことばかり。
みれんのあるちゅうとはんぱなれいとして、
おんねんにまかせてさまようだけなのに……
……あれ、べつにみれんなんてないよね？
だれにもきおくされてないなら、
……いや、わたしはだれにもしられてない。
ならみれんがないのはとうぜんだよね？
じゃあのまれてもいい？
……でも、それはやだ。
なんで？りゆうもないのに。
「嫌に大人びてる子ね？」
「お前は邪魔なんだよ！」
「え、あなたはお姉さんじゃないよ？」
……あくむにむしばまれて、
のまれてくるってきえてなくなって。
りんねてんせいからはずれてしぬ。
「貴殿をお姉様とは認めない！」
「女王様、このゴミは処分しましょうか？」
「ええ、当然よ！火炙りになさい！」
「王家の面汚し！」「いらない子！」
……あれ、きみたちは？
「ねえライ、戻ってきて！」
「俺はなんで忘れてたんだ？」