お化けのいる宿 ページ3
「でも、それでも、結果は変わらないよね?」
私は境乱に訊く。
「僕が考えてるのは、
世界を操作できる人間が二人いる。
二人共お互いを知らず、自分勝手に生きた。
でもAは昔霊的存在に関わらなかった。
それなら……
片方がLORDやRESETしても、
もう片方には影響がないかもしれない、
……って事。
でも認知は出来る。
フリスク、地上で、
SAVE、LORD、RESETを使った?」
「うん」
「……じゃあ、Aは違和感があった?」
「何回かあれ?っていうのはあった。
でも未来予知は難しかったかな、
ちょっとだけ違う事が大抵だったし……」
私が答えると、キョーが言った。
「きっと、プレイヤーにとって重要な事は、
コマンドの影響を受けないんじゃないかな」
……えーと、
「地下にきたのは大事な思い出だし、
虐めが無いだけでかなり重要な事になる……
かな、多分。」
「じゃあ何処まで影響を防げるんだ?
RESETして、何処まで巻き戻る?」
サンズの質問に、私とキョーは口籠る。
「……そこまでは、分かんない」
サンズが言った。
「こんな塵だらけの所、
留まりたくないのは当然だが、
リスクがあまりにも高すぎる。
もうちょい考えてからにしよう。」
確かにそうだ。
「何処か泊まれないかしら?」
サリーが言う。
「あ、慎重に行動するなら、
考える時間が沢山必要だからか。」
「でもサンズ、貴方の家狭いから無理ね」
「おい、サラッと失礼な事を言うな」
「まあまあ……
……でも、どうしようか?
ホットランドとかウォーターフォール行く?」
フリスクが提案をした。
「……ウサギさんの宿がいいと思います、
だって部屋数には困りませんし、
何より此処から近いですし。」
「……フリスク、紙になんか書かれてるわよ」
「あ、ホントだ」「……キャラ?」
「幽霊のいる宿に泊まるのか……
って……
え!?はい!?ゆ、ゆゆ、幽霊ぃっ!?
宿に、宿に幽霊ってぇぇぇっ!?
昔殺人(?)事件でもあったのっ!?
うわぁぁぁ!怖い怖い怖い怖い怖い怖い……」
「キョー、落ち着け」「一旦落ち着きなさい」
「……殺戮する前の話だな。
宿に行って、受付の時に、
ウサギの子供が喋ってるのかと思ったら、
殺戮して宿に立ち寄ったら、
ただのデコイだった……と」
いやぁぁぁ!と、キョーが叫ぶ。
それ男の子の出す声じゃなくない!?
……という突っ込みは敢えて辞めておこう。
「悪魔は大丈夫なのに幽霊駄目なのね」
サリーまで凄い目で見てる……
「無理だよそんなとこ泊まれないぃ!」
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作者名:misaki66666 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/adadgjgj/
作成日時:2019年4月5日 19時