健全な朝に卑猥なワードを連発する奴にはスパーキング ページ10
きゃんきゃんと騒ぐさっちゃんを部屋から追い出し、インナーを着て着流しに袖を通して片腕を抜いた。そろそろ夜は肌寒くなってきたが、まだまだ昼間は暖かい。
居間に出ると、どこから取り出したのか納豆をねりねりと練るさっちゃんがいた。しかもソファで。正座しながら。
「さぁ銀さん、話してもらうわよ。どういうこと? ワイフの私を差し置いて銀さんを襲う権利があるというの!? 銀さんが襲うならまだしも、覆い被さるなんてっ!!」
「いやだから、それただ着替えさせてもらっただけだって。男の裸なんざ今更なんとも思わねぇだろ」
「だとしても!! あんなにじっと見つめるなんて、視○以外の何でもないわ!!」
「○姦とか言うんじゃねぇよ。つーか、あいつに襲う度量なんざある訳ねぇだろ。童貞だしよ」
「ま、まさか……アッチの方で男を抱くのね!?」
「どっちも童貞だよ!! なんだよアッチの方って!! どっちもこっちもねーから!!」
「侮っていたわ。まさか、刺す側じゃなくて刺される側で抱くなんて……」
「だから違うって言ってんだろ!! ていうか、大浴場くれぇ行くだろうがよ。散々野郎の身体は見飽きてんだっつーんだよ」
「大欲、情……!? 銀さんを狙う輩なのね? 分かったわ、今すぐそいつの名前を教えて。始末屋さっちゃんが見参するわ」
「何勝手に妙な変換能力付けてやがんだ!! いいから早く出てけやメス豚ァ!!」
哀れ。ぶん殴られたさっちゃんは窓から投げ出され、その下でゴミ収集の作業をしていたお兄さんと衝突した。
「興奮するじゃないのぉおおお」という雄叫びは無視して、木刀を腰に差した。
「ぅーい、準備できたかぁ」
「ああ、ちょっと待ってください。洗濯物がまだ……」
「んなの適当でいいだろー。どうせアイロンかけちまうんだし」
「アイロンかけるの、僕なんですけど」
「遅いヨ男共ォ!! レディをいつまで待たせるアルか!!」
「神楽ちゃん、歯磨き粉ついてるよ」
「こーいうファッションアル」
「100人中100人が歯磨き粉っつーだろ」
ごしごしとタオルで拭ってやり、すこしはマシになった酢昆布娘を解放した。定春をどうしようかと思ったが、留守番を頼むことにした。
戸締まりせずとも勝手に侵入してマダオやらストーカーやらが居座るようなセキュリティなんてクソ喰らえの家だが、やはりしておくに越したことはない。ガス栓、窓とチェックしてきっちり閉めた。
「んじゃ、行くかァ」
インターホンがないならノッカーくらい作っとけ→←※ストーカーを見かけたらすぐに110番しましょう。え、それも信用ならない? じゃあもう無理だ。
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うす - 更新ありがとうございます…!この作品が大好きです応援してます! (9月19日 22時) (レス) @page50 id: d6b5e366a4 (このIDを非表示/違反報告)
oyz031(プロフ) - とても面白く、興味深いお話で続きが気になります。応援しています (8月30日 0時) (レス) @page49 id: 7ddb3de917 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - いつまでも更新お待ちしております、! (5月21日 18時) (レス) id: c35eeb83bd (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 最近めちゃくちゃ更新されてますね!すごく楽しみにしてるので嬉しいです!無理のない範囲でこれからもお願いします! (2023年4月22日 20時) (レス) id: 19052b8914 (このIDを非表示/違反報告)
モブ - ものすごくこの小説が大好きです!次の話に進むたびドキドキしてしまいます...!!! (2023年3月24日 2時) (レス) id: 24c7afdf4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pillow | 作者ホームページ:
作成日時:2021年3月1日 15時