地区ごとに午後5時のチャイムって違うって知ってた? 知ってる? あ、そう ページ36
遊具で散々遊び、辺りが少し薄暗くなる。散々遊んだ神楽はまだ元気だが、大前姉妹はくたくたな様子だった。
予め買っておいたスポーツドリンクを渡せば、キャップを回すと同時に中身の半透明が半分に消える。ごくごく、と勢いよく飲む様はさながらサバンナの猛獣だ。
ぷはぁ、ときらきらした笑顔はさながらCMのようだ。そろそろ戻ろうか、と促す。
もっと遊びたいと懇願されるかと思いきや、すんなり屯所へ戻ることを選択した。銀時はたたき起こした。
「そういえば、万事屋のお仕事はいいんですか?」
「あー、いいのいいの。しばらく依頼なんてねぇし、なんかあったらババアんとこに電話回すように言ってるから」
「あ、お登勢さん……何も言ってないや」
「いーって。顔見せりゃ安心すんだよ、何日いなくなろうが平気だって」
「そうですかね…」
「そうだよ。大体よぉ、毎日毎日キリキリ働いて休みねぇんだって? ゼンマイじゃねぇんだからよ、たまにゃ休息も必要なんじゃねーの」
「年がら年中お休みみたいな人に言われてもなぁ……」
「あー? 銀さんはいざというときのために体力温存してんの。ピンチになったらすぐ動けるよーに」
「ピンチって、いつです? それ」
「いやいや、意外とあるもんよ? どっかの星のバカ皇子が連れてきたペット駆除したり、ゴキブリ退治したことだってあんだからな」
「ゴキブリはそんな大したことじゃ無さそうですけど……」
「バッカおめー、新聞見てねぇの? ゴキブリつってもな、あんなちみっこいやつじゃねぇぞ。俺の背ぐらいあったかんな?」
「いやいや、それはちょっと冗談…」
「マジで、これマジで」
からからと軽口をたたく銀時とAを最後尾にして、神楽に肩車をされる美菜に、沙代と手を繋ぐ沙苗。ちょっと急ごうかと急く新八らは、果たしてどんな一行に見えていただろうか。
かぶき町からそう遠くない街並みを歩く彼らは、期間限定の宿である真選組屯所へと戻ってきた。
「ああ、旦那!! お帰りなさい」
「お嬢さん方も、お疲れ様です」
「ただいま戻りました。あの子たちは……」
「今、風呂に入ってます。ついさっきまで稽古をしてたもんですから、汗がひどくて」
話を聞くと、真選組随一の剣士が稽古をつけてくれることになったとのこと。
剣の天才と称される沖田にボコボコにされた隊士は数多ほどいるが、兄弟は地に伏すことなく挑み続けたらしい。
反発心がある奴ほど調教のし甲斐がある、と喜んでいたという。
公務員or零細企業→←うるさいから公園で遊ぶな? 家で遊ぶなって言ったりうるさいって言ったり理不尽にも程がある
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りんこ(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!もし決まってましたら、大前兄妹の年齢を教えていただけないでしょうか? (2021年2月24日 15時) (レス) id: 5b2ad52f60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pillow | 作者ホームページ:
作成日時:2021年2月23日 17時