Fate/GO カルデアゲートの日常【カル日】 (ページ2)

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第二節　うちのカルデアの寝坊助達。ページ2

【クー・フーリンside】

いつもの朝。俺はいつものように一度目の覚醒を試みる。

体内時計を信じるとすれば今は朝の6時半。

襲ってくる睡魔に勝負を挑む気すら失せて、一回目の覚醒は失敗に終わる。

二度目の覚醒は一度目と同じ結果に終わる。

いや、ここで覚醒しなければ俺の命は終わるのだが…。

ん？終わってはダメじゃないか？

あれ？俺は今なんで寝ようとしてる？

三度目の覚醒は………

バァンッッ！！！

自動ドアが無理やりこじ開けられる音。

そして…

「7時半でーす。朝ごはんの時間でーす。」

鉄仮面のマスターがのそりと部屋に足を踏み入れるのだ。

…やばいやばいやばいやばいやばいやばいやばいやばい

そう思うももう遅い、はだしの足で足音を隠しもせずペタリ、ペタリと近づいてくる。

俺がビビっている理由は一つ。

マスターの機嫌が悪い時に俺が眠いとぐずったことが一度だけある。

大の大人が何やってんだって？ほっとけ。英霊だって寝たいときもある。

「ほら、クー、起きて。」

「…無理、布団が俺を離したくないって言ってる。」

「…。」

「俺昨日から布団と恋人になったから、離れるとか無理。」

「さっさと起きろっつってんべや。潰すぞ。」

正直師匠より怖いと思った。

「クー、起きて。」

過去のことを思い出していたらベッドサイドにちょこんと座るマスターの気配を察知。

声色からして何故か今日は機嫌がいいようだ。

あと五分は寝かせてくれるかもしれない。

「あとご―――」

「三秒以内に起きないとご飯抜きだってシロウ言ってた。さーん、」

「おはようございますとても清々しい朝ですねさあ食堂へレッツごー！」

訂正、いつもとテンションは変わらない。

朝からこの仏頂面を見て安心するようになったのはいつからだったか。

ため息をつきながら洗面台に向かえばもう大丈夫だと察したのかマスターはそのまま部屋を出てい

こうとした。

「あ、忘れてた。」

そういうとペタペタと俺のもとにきて、右手を取る。

そうしてひざまずき、

ちゅっ

「おはよう。」

そう言って満足そうに(と言っても表情は変わらないのだが)去っていった。

「…マスターって、ニホンジンのはず…だよな…？」

照れながら俺はそうつぶやいた。