甘いお城の中で (ページ4)

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第３話トットランドへページ4

～翌朝～

フェリス「うぅ…王女様とお別れだなんて、嫌です！」

A「フェリス…」

フラー「王女様、お体を壊さぬように…」

A「ありがとう、フラー」

シルバ「A様…」

A「シルバさん…また会えます」

兄「A…！！幸せになれるかはわからんが、達者でな！！いつでも迎えにいく！」

A「お兄様…わからないんだったら結婚を阻止してくださいよ」

父「家族全員で万国まで行くことができずにすまない。Aだけでなくほかの兵士たちも一緒に出立するがトットランドにつけばお前だけになる。」

A「…わかってます」

父「…くれぐれも気をつけて。あと」

・

父「子供は男の方がいいだろう。男だ。わかったな？」

A「こんなときまで変なこと言わないでください！じゃあもう行きますから！さよなら！」

Aは大きな船に乗り込んだ

A「みなさん！！また会いましょう！！」

A「さようなら～！！！」

大きく手を振ってお別れの挨拶をする。

みんなも涙ぐみながら手を振り返してくれた。

・

・

～万国周辺の海～

A「広い海…もうトットランドに着くのね」

Aは一人、船の外を見ながら手を握る

A「これからどうなるの」

A「お母様…」

お母様も他の王国からきた王族だった。

ただし、分家にあたる人だったけれど

やはりお母様も船に乗ってフィンブル王国まで

来たはずだ。今の私と同じ。

A「お母様なら、どうしたのかな…」

・

兵士「…王女様、到着いたしました」

A「…そう」

兵士「荷物は今運んでおります、王女様も…降りてください」

A「うん…」

船から降りてトットランドの地に足をつける

周りを見渡すと

A「……！！すごい、これは！」

すべてスイーツやお菓子で作られた町に城。

甘い匂いが漂っている。

チェス戎兵「フィンブル王国の第一王女、A様ですね！こちらへ！」

A「！？」

チェス戎兵「さあ！さあ！」

A「ちょ、ちょっと待って…」

A「みなさん！！ここまで送ってくれて、ありがとうございました！！お元気で！」

フィンブル王国の兵士に叫ぶ

船も、我が国に帰っていく