nineteen-[翡翠] ページ19
-九井side
あれから１ヶ月……Aはあれ以来 拒絶反応を出すことはなくなった
仕事は事務作業などが殆どになり最初は誤字などを多くしていたが今ではだいぶ慣れて1日で三十枚の
資料をまとめれるようになった
首領に言われてから、ずっとkorunのあの日について調べているがAがああなってしまった原因の奴は見つからず…その時にいた店員も行方がわからなくなっていた
情報が何一つない状態で俺と首領は困り果てていた…
そんな時……Aがここ半月程 あるところに通っていると分かった。
そこは、乾と元東卍の副総長である龍宮寺が経営しているバイク屋と同じく元東卍の松野が経営しているペットショップ屋だった…
A専属の運転手である部下を脅して聞くとそう言った
Aはそこのメンツとは関わりがないはずなのに……
そのため、俺の下にいる部下にAのことをしばらく監視し関わった人間を全員教えろと命令をした
-Aside
「龍宮寺さんこの道具はここでいいですか？」
「嗚呼、それが終わったらこっちも頼む」
「はい」
――――半月前
事務作業をしている私の元に一通のメールが届いた
〖Aちゃん…久しぶり。話したいことがあるんだ。だからこのメールを見たらすぐにこの住所に来て欲しい。
花垣武道より〗
どうして花垣さんが私のアドレスを知っているのかは分からないが、こういうことがボス達に知れれば真っ先に花垣さんが殺されてしまう…
私もそれ相応の罰が与えられる。最悪 殺されてしまう可能性もある。
こういうことが無いようにと花垣さんに伝える為に私はメールに書いてあった住所に向かった
部下が「着きましたよ 」と言うので車を出ると目の前にはバイク屋があってその店の中を覗き込むと花垣さんがいた。それと花垣さんとは別に数人の男の人がいた……
すると覗き込んでいた私の視線を感じたのか花垣さんと目が合って手を振られた
口パクで"入っておいで"と言われたので扉に近づき恐る恐る入る
「Aちゃん、急に呼んじゃてごめんね」
私が入った瞬間 花垣さんは立ち上がってそう言ってきた
「いえ大丈夫です…ですがこれからはこういうのはやめて頂きたいです。これが知れたら私だけじゃなく花垣さんまで死んでしまうかもしれませんから。」
すると花垣さんは
「そんなのは覚悟の上だよ！だけど、どうしてもAちゃんに会わせたい人がいるんだ」
と私の目を真っ直ぐ見て言った
―
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作者名：NOAH | 作成日時：2021年11月2日 1時
