【あたしンち】おれンち俺はまた君に恋をする (ページ26)

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26.タイプの話ページ26

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｢ねぇナマエちゃん！ナマエちゃんは元々どういう人がタイプなの？｣

『相変わらず唐突だね川島ちゃん笑。え～と…』

休み時間の何気無い会話に過剰に反応するはユズ藤野以外の男子生徒諸君である。
typeかぁーとほのぼのの雰囲気には似合わない熱気でメモを取り出す者もいる

｢おい、大島聞かない方がいいぞ｣
｢そうそうー。帰って母ちゃんを恨むことになるぞ。今更変えらんねぇからなー！｣
｢うっせぇ！勝ち組だからって偉そうにすんな！｣

『タイプはねぇ…名前に植物とか果物が入ってる人かな。名前にお花とか入ってると素敵だなってキュンとしちゃう。だから私、初めて会った日からユズの事が気になっちゃって…』

｢きゃー！！ロマンチック～～！！！｣
｢｢どこがだよ｣｣

｢た、たちばな、ゆずひこ？………テメェ、ユズピ…恵まれやがってぇえええぇー！！！！！｣

｢恵まれてねぇよ…｣

なんだよ恵まれた名前って…
だから聞くなっていったのに。八つ当たりすんなよ
それに普通じゃ花に柚なんてダセェだろ、ナマエが可笑しいんだよ

｢てか大島下の名前なんていうんだー？｣
｢あ、たしかに｣
｢え゛……。みなみだけど……｣

｢ぶっはぁあははははっっっそんなっ筋肉ムキムキっ、なっみなみっいるか！！！笑｣
｢うっせぇ！！！｣

｢今日からみなみちゃんって呼んでやるよ！！｣
｢だから言いたくなかったんだよ！！｣

『？みなみちゃん？』
｢はっ｣

ばっと振り返る大島に再びみなみちゃん？と繰り返したナマエにズキューン！！と破壊された心臓

『大島くんみなみちゃんっていうの？…かわいい…私もみなみちゃんって呼んでいい？』

｢勿論だよナマエちゃん！！！！！むしろ!?みなみちゃんが本名みたいな感じだから！！？｣

『あ、そうなんだ。ごめんね私全然知らなくて…。今日からはちゃんと呼ぶね。みなみちゃん』

｢…………でへっっっ｣
俺多分世界でいま1番幸せだわ…

｢あいつどこまで落ちるつもりだよ…｣
｢みなみちゃん、人間の底辺は近いぜ！｣