【あたしンち】おれンち俺はまた君に恋をする (ページ20)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:21,404 hit

06.川島と藤野とページ20

＊
＊
＊
すっかり男になっていたユズに唇を好き放題され、ゾクゾクする背中が収まってから教室に戻った

｢や～ん久しぶりナマエちゃん！｣

『川島ちゃん！…あの、久しぶり…ごめんねあの時は何も言わず…』

｢全然気にしないで！それよりナマエちゃんまた美人になった?!私もナマエちゃんみたいになるにはどうすればいい!!??｣

『え…？』

どうやら久しぶりに会った川島ちゃんはユズでは無く藤野くんに熱を上げているらしかった。

ナマエはガシッッッと川島の手を取りキラキラと見つめた
『素敵！！！素敵よ川島ちゃん！！
私…私貴方と藤野くんの為ならなんでもする！！』

｢ありがとうナマエちゃん！！流石親友！じゃあまず使ってる化粧品とメイク方法教えて！！｣

『えっとね……』

｢おいユズピ！上手く誤魔化しといたぜ！｣
｢サンキュ、藤野｣

いぇーい！と手を挙げた藤野とハイタッチしたユズにズカズカと近寄ってきた男子生徒陣

｢おい！！立花！いや、ユズピ！！｣
｢はっ?!なんだよ、気色悪い…｣
……、頼むぅぅぅぅう紹介してくれぇー！！
ドザァッとすごい音を立てながら土下座した

｢えぇえ！？何だよ！？恥ずかしくないのか?!｣
｢あはははは！やったなユズピー！｣

ねぇナマエちゃん！いつから立花君と付き合ってるの！？その目ってカラコン？よかったら連絡先交換しない？ナマエって呼んでいい？この前でた写真集みたよ！どんな化粧品使ってる？

｢みんなだめー！！ナマエちゃんは早口の日本語分からないんだから！！ゆっくり！1人ずつ！｣

『ごめんね川島ちゃん。あ、えと…ユズとは中学２年の時から…私が、ユズを好きになっちゃったの…』
その……それで…ともじもじと話すナマエにきゃー！と話が盛り上がる女子生徒陣

｢久しぶりだなー！！ナマエ！！見ないうちにまた成長したな！｣
『きゃぁっ！！あ、藤野くん…久しぶり。ただいま』

｢おう！おかえり！にしても、いまどの位？｣
『えっと……147cmくらい？』

｢ははは！そうかーー！多分Gだな！あはは！｣
『きゃぁっ…もうっ笑』
｢私も藤野くんにぎゅーされたぁい！｣

｢お、おい…立花いいのかあれ｣
｢別に…藤野だし。でもお前らはやんなよ。あいつの両親すげぇ偉い人だから、裁判なるぞ｣

｢え゛｣
｢(嘘だけどな)｣

ナマエを抱きしめ不躾に胸を見る藤野に何も言わないユズになら俺も…と言い出しそうな大島は先に牽制しておく