7.エピソード ページ7
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暗い店内で、蝋燭の灯りが揺れる。
「去年も、来たね…」
雅紀がつぶやく。
まだ一年もたってなくて、古い店内の装飾は、全然変わっていないのに、
わたし達の関係はまったくあの時と違う。
雅紀は、弟の友達で、
わたしは、彼の友達のお姉ちゃんだった。
「うん、来たね…」
「クリスマスに一緒にご飯食べるのオッケーしてもらってさ」
「うん」
「オレ、超うれしくて」
「ふふ…」
「絶対、告白しようと思って」
「…うん」
「前の夜、なんて言おうか紙に書いたりして」
「ホントに!?(笑)」
「そしたら慌てて、当日書いた紙忘れちゃってさぁ」
「アハハハハハ!」
「そんでちょっと遅れたの」
「初めて聞いた〜」
「初めて言うもん」
「雅紀…」
「ん?」
まだ赤ワインを一杯しか飲んでないのに、
酔っぱらったわけじゃない。
だけど、蝋燭の灯りにキラキラしてる彼を見て、
言うのをとめられない。
わたしは言った。
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「雅紀、大好きよ」
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あだも(プロフ) - みさみささん!本当にありがとう!幸せな気持ちでいっぱいです。もう溢れ溢れ、溢れてます。みさみささん、大好きよ~ (2015年8月13日 0時) (レス) id: 16f004b2b2 (このIDを非表示/違反報告)
ココ?(プロフ) - みさみささん!ありがとうございます!こんな素晴らしいものを、、泣 まぁ君まぁ君キュン死にしそうです泣コメ2回目で面識もないのに何いうてんねん!ですよねσ(^_^;)すいません。なんか、いろいろ気持ちが溢れてき過ぎて。またちょこちょこコメしに来ます!! (2014年10月28日 22時) (レス) id: 1a5bd44d92 (このIDを非表示/違反報告)
肥後橋美希 - ありがとうございます雅紀さんは本当に嬉しいです好きです我慢してます (2014年9月10日 16時) (レス) id: 37a30643f4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃ〜お(プロフ) - みさみささーーーん、やっとここまでたどり着きました!私ね、多分ツクール読み始めたときに読んでたのコメはしたことなかったかもだけど?また巡りあえてたどり着けて良かった(T-T)大好きな彼の小説読み込んでいきます。こちらでもよろしくお願いします。 (2014年2月19日 10時) (レス) id: 4d60e1a178 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - 初めてコメします。みさみささんの描く雅紀、とても可愛くて格好良くて大好きです♪追記を読んだのですが、ツクールをやめてしまうのですか?もしそうだとしたら、今後はどこで読めるか教えていただけたら、と思います。よろしくお願いします。 (2014年1月14日 1時) (レス) id: 6e8f715001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みさみさ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=misayokohama
作成日時:2013年8月6日 16時