爆豪勝己の暴言日記カップル編 (ページ30)

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友達以上恋人未満ページ30

爆豪の熱愛報道みたせいか、飲みすぎた。

おっえぇぇ……キモチワルイ

『かえ、り、まーす』

ドテッと足元がふらついてコケる。

「おい、俺が連れて帰る。」

『サンキュ……』

轟がおぶって家に送ってくれたけど、

『ここ、轟の家じゃん……、』

「お前ん家までおぶっていくのは無理だ。今日は泊まっていけ。」

たまに轟があたしんちに昼メシ(9割そば)を作りにきたり遊んだりとか、
互いの家を行き来したことはよくあったが、泊まるのは初めてだった。

『おっえぇ。じゃ、そーさせてもらうわ…』

あたしは思いっきりベットにダイブして仰向けになる。

「おいそこはおれのベットだ。」

『あ～、ちょっとまって、横にならせて眠い』

「男のベットに簡単に横になるんじゃねぇよ。」

『大丈夫大丈夫～、轟だけだからサ』

そのとき、轟があたしの上に覆いかぶさって、

あたしの手首は掴まれ、視界は天井と轟のイケメンな顔面だけになる。

「俺だって男だぞ？」

『え。』

『おいおい飲み会の後で酔った勢いでこれはねーわ。こーゆーのだいたいマンガでよく見る展開。』

「…冗談だ。今日は俺でよかったが、気をつけろよ。」

このままあたしの意識は酔ったせいで途絶えた。

ーーーーーー

～轟視点～

酔ったAが自分のベットで横たわる。

ほんと無防備すぎんだろ。
おれはなぜかあいつの手首をつかんで覆いかぶさった。

「俺だって男だぞ？」

おれはこいつに男として見てもらってないのかもしねえ。

しかもそのまま寝てしまうとはな。信頼はされているんだろうが、やっぱり男として見てほしかった。

週刊誌で、結婚したいランキング1位なんて書かれていたが別にどうでもよかった。

爆豪の熱愛報道がでたとき、こいつはきっと、悲しんだだろうが、少し嬉しいと思ってしまったおれは性格が悪いな。だが、熱愛報道がでてもおれとこいつの距離感は変わらなかった。

あいつの寝顔はまつ毛が長く、白い肌、少し赤く染まった頬、ほんのり赤い唇。あの女らしさのない性格とは思えないほど綺麗な顔をしていた。

「はぁ……」

おれはため息をして、自分を落ち着かせ、ソファーで眠った。