爆豪勝己の暴言日記カップル編 (ページ16)

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クリスマスはせいなる夜ページ16

その帰り。勝己はあたしの家まで送ってくれた。

が、ものすごく機嫌が悪い。

『まーだ引きずってんの。モテねーぞ』

「黙ってろやクソが！！」

『あっそ。じゃあ…これお詫び』

そう言ってあたしは勝己の手を握る。勝己の手はめっちゃ暖かくて大きい。

「半分野郎には抱きついてただろーが！！」

『ならここで抱きつけってか！さすがのあたしでも公共の場ではむり』

「ならてめぇ明日俺ん家にこい」

『明日、クリスマスじゃん。いーの？』

「ババアとオヤジはでかけるっつってたからな」

てことは、勝己の家で二人きり…

『おいおい、おまえはクリスマスってゆー【聖なる夜】を【性なる夜】にするつもりか』

『お前にその域はまだはえーぞ』

「何言ってんだてめぇは！なんもしねェわクソが！」

『へぇ、ならなんで呼ぶの。』

「おまえ、いつも家で1人だろーが。」

あ。ちゃんと分かっててくれたんだ。

『サンキュ』

あたしは嬉しくて笑みをこぼす。

「おう。」

ちょっとだけ感謝。

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『おじゃましまーす。』

「あらー！Aちゃんじゃないの！今日はゆっくりして行ってね。」

『ありがとうございまーす！相変わらずお綺麗で。』

「うふふ、ありがとう」

お世辞とかじゃなくて、マジで美人。
胸デカイし。

「早く行けやババア！！！」

「勝己！親に向かってババアとか言うんじゃないの！！！」

母は強しだな。

「行ってくるわねー！」

「そこ座れや」
ソファーを指さす

『うっす』

勝己はカウンターキッチンで、エプロンの紐を首に通す

『え？え？なにしてんの？』

「飯作んだよ！！なにつくるかは、てめぇはなんでも食えるだろ。勝手に決めた。」

『キッチン爆破はやめとけよ』

「テメェに言われたかねーわ！！」

これがギャップってやつか。人は見た目に寄らないな。

『まーだー？腹減った』

「黙って待ってろやクソ！！！」

香ばしい匂いがする。これは…

『オムライス！！！！』

「ほらよ」

そういって完璧すぎるオムライスをテーブルの上に乗せる。

『いただきまーす。うっま』

ただ、勝己がふんって鼻で笑ってんのがムカつく。

なんとなくテレビをリモコンで電源つける。

げ。ちょうど男女が深ーい方のキスしてるシーンに。

ﾋﾟｯ。あたしは無言でテレビを消した。

「おい」