爆豪勝己ってやつの暴言日記。 (ページ19)

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恋愛映画あるある2 ページ19

「ねえみんなぁ！もーすぐバレンタインだよ！」

休み時間で女子は盛り上がる

「まぁ！でしたらみなさまにゴデ〇バのチョコレートを発注しておきますわ！！」

『やっぱ金持ちかよ。』

「いーよね憧れるよねぇ！！」

「佐藤くんのとか美味しそう！」

『ならあたし作ろっか？いる？？』

「A作れるの！？」

『クッキーくらいならいけるわ』

「おい女子！ちょっとこいよ！！」

切島が息を切らしながらこっちにきて、

『お。切島、めっちゃテンション高いじゃん』

「爆豪が告られてんだよ！！男子みんなでこっそりみてるからお前らも来いよ！」

「うそお！？いくいく！！」

みんなその速報に走っていく。

階段の踊り場で、爆豪と照れくさそうにしていたピンクの髪の女の子がいた。

そっか。あいつも一応見た目はかっこいいもんな。
同じクラスじゃない子からしたらそりゃモテるわ

「あ、あの子、普通科の桃崎りりかじゃん！普通科でモテてる、かわいいって話題になってたの！」

「ヒーロー科でも噂だぞ」

「でも、男たらしでぶりっ子とも有名だぞ？」

ふーん。性格は知らないけど
たしかにかわいいじゃん。

その子はピンクの髪色で二つ結び。目はまるまる。
いかにも女の子って感じだった。

「どーすんだ！？爆豪」

「いらねぇ。」

え。断んのかよあいつ。

「で、でも頑張って作ったの！！爆豪くんのことずっと気になってて…」

りりかは小さな身長で爆豪を見つめる。

あ、あれが……必殺！！上目遣い！？！？

「ほかのやつが作ったやつとか食いたくねぇ。」

「もしかして…爆豪くん好きな人いるの？」

「だったらなんだよ、てめぇには関係ねぇブスがじゃあな。」

ブス…か。

そのときりりかはー

(私にひっかからないなんてね。絶対落としてやる)と思っていたのは知る由もなく。

「おいおい爆豪、女の子に向かってブスはねぇだろ～あのこ半泣きだったぞ？」

「切島…上鳴…てめぇら見てんじゃねェ！！」

「にしても爆豪くんにも好きな子いるなんてね！！」

「絶対Aちゃんだよね！！！」

その会話をりりかが聞いているとも知らず、盛り上がっていた女子。

『んなわけねーって。あの子でブスならあたしは終わりっしょ。日頃からブスって言われてるサ』

自分で言ったのになぜか虚しくなる。
あたしなわけ、ないよな。