いつのまにか悪女になってた【歌い手】

7話 ページ8

そして、翌日。
昨日は家に帰って、一応自習やった後ご飯も食べず、風呂にも入らずに寝ちゃったから、起きてすぐお風呂に入って、朝飯めっちゃしっかり食って家を出た。
親友名前は家が隣だからいつも玄関前で待ってくれている。

「おはよー」
「おはよ」

毎日眠いんだけど、朝は倍くらい眠い。

「悪女じゃなくなってるといいねー」
「まあなくなってないだろうね」

学校につくと、くろちゃんにも会った。

「おはよー、相変わらず二人ともかわええな!」
「なにそのチャラ男みたいな挨拶」

くろちゃんと別れ、教室のドアを開けると、一斉に視線を感じた。
あれ?なんかデジャヴ

「あんたらさぁ、昨日も愛華ちゃんいじめたらしいわね。ほんっと最低。」
「は?」

桃川さんの方を見ると、泣いているようにも見えるが、口角が若干上がっている。

「いじめてないけど?」
「でも、愛華ちゃん録音してるのよ?それが何よりの証拠でしょう?」

そう言うと桃川さんの親友さんは録音したという音声を流した。

『あんたの親のこと、ばらまかれたくなかったら、もう私達のいうことちゃんとやってくんない?あと、いじめてなかったってちゃ〜んと言ってよ。』

昨日の親友名前の言ったことを加工したのか。

「え?こんな加工した音声のことを信じるわけ?」

私が言うと、加工かなんてわからないでしょ!って怒鳴られた。
いや、加工やん明らかに。

「もう話しても無駄だしやめよ。愛華ちゃん、大丈夫だからね」

昨日みたいに皆愛華ちゃんのことを慰め席についた。
いやなんなんだよ。

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