･ ページ9
長く長く唇が重なっていたが、ゆっくり壮馬の顔が離れる。
力が抜けて座り込んでしまいそうになったが、腰を支えてくれて辛うじて立っていられる。
大丈夫、なんて聞いてくるけど大丈夫じゃない私の姿をみて満足げに微笑んでいる。
*
｢は、なし聞いてほしいって…。｣
斉藤｢梅ちゃんと話さないでっていったのに約束破ったから、お仕置きが先。｣
*
手を引っ張られ、寝室につれて行こうとするのを力を振り絞って耐える。
素直についていかない私にムッとした表情の壮馬。
約束を破ったけど、お仕置きされるほどのことをやったことはない。
元はと言えば、壮馬の束縛が厳し過ぎるわけだし。
*
斉藤｢ここでお仕置きされたいの？｣
｢だから、話が先！裕一郎とは何もないから！｣
斉藤｢その裕一郎って呼ぶのも気にくわないんだけど。｣
*
強行手段に出たのか、無理矢理キスされそうになるが何とか手でガードする。
そして、だんだん口論が激しくなる。
壮馬は頭の回転が早くて言いくるめられそうになるけど、折れずに向き合う。
*
斉藤｢そんなに、梅ちゃんのこと好きなら、梅ちゃんと付き合えばいいじゃん！｣
*
その言葉にプチンと、何かが切れる。
さっきから梅ちゃんのこと好きじゃないって何回も言ってるのに…！
てか、私が好きなのは壮馬なのに。
ぜんぜん分かってくれない！
*
｢もういい！｣
*
怒りのボルテージがたまって、壮馬をふりきって玄関から外にでる。
引き留める声が聞こえたけど、振り返らずに飛び出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1017人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いやなみ - 何度も見てもいい作品です！ (2023年2月18日 23時) (
レス) @page26 id: 13cd4bca3e (このIDを非表示/違反報告)
なぽり(プロフ) - 初めまして。こちらの小説めちゃくちゃ好きです。更新待ってます！ (2022年5月26日 3時) (レス) @page27 id: 55a08a4d64 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます！そう思っていただけてうれしいです笑 (2020年7月17日 9時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - わぁ、、尊。 (2020年7月14日 23時) (レス) id: b99c6719cb (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - mちゃさん» はじめまして！リクエストありがとうございます！！二つもくださって感謝です！ (2020年6月5日 21時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：菜々 | 作成日時：2020年6月1日 21時
