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斉藤「A。迎えにきたよ。」
「げ、なんで…。」
*
会がお開きになり、お店の外に出たら笑顔の壮馬がいた。
迎えにきてなんて言ってないし、ましたや、お店の場所なんて伝えないはずなんだけど…。
江口さんをちらりとみると、私の視線から逃げるように目線を背けた。
………いや、この人だな。
*
斉藤「ほら、こっち。」
「わっ、!」
*
手を引っ張られて、壮馬との距離が近なり、そのまま引っ張られた手は恋人繋ぎで結ばれる。
スタッフさんからの視線がズキズキと刺さって、離そうとするが、握りしめる手が強くて離れない。
*
斉藤「じゃ、失礼します。」
「なんで、壮馬が言うの…。お疲れさまです。」
*
二次会に参加するつもりはなかったから別にいいのだが、声をかけて群れを離れる。
お店は家から歩いて15分ぐらい近い場所だから、そのまま歩いて帰る。
誰かにみられたら……なんて思い、手を離そうとするが、ぎゅっと力をいれてくるので諦めた。
歩いているうちに、繁華街は過ぎて、だんだん人通りが少なくなる。
*
斉藤「ね、こっち見て。」
「なに?………ん、っ!!」
*
言われたまま顔をあげると、きれいな顔が近づいて、ちゅと唇が重なる。
一瞬だったけど、なんだか時が止まった感じがした。
ふふ、と満足そうに笑う壮馬からやっとキスされたことが自覚して、顔に熱が集まる。
*
斉藤「顔、真っ赤だよ。かわいい。」
「ちょっと、ここ外!」
斉藤「でも、ほら。誰もいないよ。」
*
辺りを見回すと、住宅街に入ったのか人一人いなかった。
きっと、誰もいないことを確認してやった確信犯なんだろうな…。
*
斉藤「続きは家で、ね?」
*
そのあとの道のりは少し早歩きだった気がした。
*
*
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いやなみ - 何度も見てもいい作品です! (2023年2月18日 23時) (レス) @page26 id: 13cd4bca3e (このIDを非表示/違反報告)
なぽり(プロフ) - 初めまして。こちらの小説めちゃくちゃ好きです。更新待ってます! (2022年5月26日 3時) (レス) @page27 id: 55a08a4d64 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます!そう思っていただけてうれしいです笑 (2020年7月17日 9時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - わぁ、、尊。 (2020年7月14日 23時) (レス) id: b99c6719cb (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - mちゃさん» はじめまして!リクエストありがとうございます!!二つもくださって感謝です! (2020年6月5日 21時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2020年6月1日 21時