昼のカオ ページ42
ん、と目を開けると、見慣れた天井が見えた。
体を少し起こすと、ぐわんと頭が揺れた感じがする。
………完全に飲みすぎた。
記憶が確かにあるのは、壮馬と飲んでいたところまで。
………あれ、どうやって帰って来たっけ。
記憶の片隅を一生懸命探していると、ドアがガチャリと開いた。
*
江口「あれ、起きたの?………はい、お水。」
「ありがと………。」
*
まだ、体がほわほわするからたぶんお酒はそんなに抜けてない。
ペットボトルに入っている水を少し飲み、記憶を呼び覚ます。
だが、どうやって帰ったのか全く思い出せない。
*
「ね、わたしどうやって帰った………?」
江口「壮馬から電話かかって迎えに行った。
お前、飲みすぎ。」
*
そうやって、凸ピンしてくる江口に少しほっとする。
わたしのことにあきれて、態度が急変したりして………なんて思ってたりもした。
そして、ふと壮馬の言葉を思い出した。
_______"結構ドライだし、好きとかあんまり言わないでしょ"
ぐさりと突き刺さったというか、図星すぎて言葉も出なかった。
壮馬が行った通り、江口は不安に思っているのだろうか。
………わたしのことを少しでも嫌いになってしまっただろうか。
不意にベッドに腰かけていた江口が立ち上がる。
なんだか、不安に思って、心細くて、去ろうとしていた江口の服の袖を咄嗟に掴む。
*
江口「ん、………どうした?」
*
怖い夢でも見た?、なんて優しく微笑んでくれる。
お酒が入っているから、ぽあぽあしていて正常じゃない。
だから、今なら言える。
いつもなら、恥ずかしがって言えない言葉も________。
*
「________好き。大好き。」
*
普段は言えないことも今なら………。
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ましゅまろ - ふぅぁっすたぁぁぁぁぁ…(?)もう無理心臓どくどく…えぐぅ尊いよぉ…… (2022年3月24日 8時) (レス) @page26 id: 020804db55 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - ちょっとやめてくださいよ!が、えぐボイスで頭のなかに流れてきた。 (2019年5月25日 21時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
木綿(プロフ) - 菜々さん» なるほどです!続編も読ませて頂きました!楽しみにしています! (2019年5月15日 20時) (レス) id: c57b2ce0fd (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 木綿さん» ありがとうございます!!ずっと下書きのままにしてありましたので…続編でもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 夏來さん» 遅くなってごめんー!!まじで亀更新 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2018年9月4日 16時