story11 カラ松視点 ページ12
彼女についていくと、たどり着いたのは昨日俺達も通った暗い繁華街だった
彼女はこちらを振り向くこともせずにどんどん進んでいき、やがて大きな建物になんのためらいもなく入って行った
おれと十四松は2人で顔を見合わせて頷き合ってから中へ入っていく
建物の中は薄暗闇で、よく目を凝らさないとぶつかってしまいそうだった
そして奥の方へ行った彼女は手に小さなほんのりと明かりのつくランプを持ってきて、埃を被った机の上へ置く
そして彼女が何処から持ってきたのかもわからない木の椅子に腰をかけ向かい合う
カ「ここは?」
あ「恐らく図書館の廃墟ですよ
昨日見つけたんです」
十「君ここで暮らしてるの?」
あ「暮らしてはないです 私は1日ごとに別の場所を探すので」
別の場所
恐らくそれは俺達のような追ってから場所を特定されないためにだろう....
彼女の体をよく見ると、体は痩せていて不意に昨日の男が頭に出てきた
カ「食べ物は」
あ「そんなのあるわけないじゃないですか」
十「お腹空いてないの?」
あ「そんな事考える暇もないです
私達みたいな無能力者は生きることに精一杯なんですよ....」
そう言いながら悔しそうに俯く彼女
それに比べて俺達能力者は気楽だ
何から逃げるものもなかったら寝床食べ物もたくさんある
十「カラ松兄さん?」
十四松に呼ばれて我に返ると、いつのまにか自分の手を痛めつけるように強く握っていた
あ「あの....」
「貴方達は何故私を殺さないのですか」
そう言った彼女の顔はこちらの様子を伺うような緊張した表情だった。
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雷華(プロフ) - 綾菜*さん» ドハマリしてもらえて嬉しいです!頑張ります! (2016年5月9日 6時) (レス) id: c3ea1680c5 (このIDを非表示/違反報告)
雷華(プロフ) - 来夢音*さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2016年5月9日 6時) (レス) id: c3ea1680c5 (このIDを非表示/違反報告)
雷華(プロフ) - 長男様LOVEさん» 読みやすいって言ってもらえて凄く嬉しいです!ありがとうございます! (2016年5月9日 6時) (レス) id: c3ea1680c5 (このIDを非表示/違反報告)
雷華(プロフ) - 大魔王 閻魔★さん» 書いてから思いました笑 (2016年5月9日 6時) (レス) id: c3ea1680c5 (このIDを非表示/違反報告)
雷華(プロフ) - 瑠璃うさぎさん» そう言っていただけ嬉しいです!ありがとうございます! (2016年5月9日 6時) (レス) id: c3ea1680c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雷華 | 作成日時:2016年4月29日 9時