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ドアを開けると私の視界には悠飛が入った。


何故ここに、最初に考えたことはそれだった。



「よ。」


悠飛は軽く挨拶をし、ぐっと顔を近づける。



「お前さ、最近部活来ねぇじゃん。どうしたんだよ。」


「それは、KZの活動が忙しくて、」



KZの活動が忙しいというのは事実。

最近は依頼が来るようにも名が広まり、所謂絶好調だった。



そんな中、私は・・・・・・・


「転勤」の言葉が頭に浮かぶと、今にも泣きたくなる。



「へぇ、忙しくなるほどKZは有名になった、と。」



悠飛は「ふーん」や「へぇ〜」などの言葉を繰り返し言う。



「お前部活捨てた方が良いんじゃない?だってお前、KZの方を毎回優先してんじゃん。俺が特別顧問だっていうのに来ねぇし、やってらんねーよ。この際に言わせてもらうけど、二作目の小説、書けてねーんだろ。きっとお前はこれからも書けねーと思う。お前は文章力高いから良い小説作ると思ってたんだけど、KZの方とも上手く両立出来てねーし、辞めた方が良い。」



悠飛にばっさりと言われ、私は心が曇った。


たしかに両立は出来てない。

けど、小説を書く気はちゃんとあった。



でも、何も言えなかった。

それは悠飛が一つも間違った事を言ってないからだ。




「はっきり決めとかないと、部活入った意味ねーよ。ちょっとは考えてたら。そんだけ。」




悠飛はただそれだけの用で私の家まで来たと思うと、申し訳なかった。



「あ、それとさぁー」



クルッと向きを変え、私の方に振り返る。



「今日、元気ないじゃん。」



一瞬、固まる。

けれど、時間が経つにつれて、私は氷のように溶けていき、




「ううん、別に。」





と、嘘を吐いたのであった。

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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , シリアス , 葉月   
作品ジャンル:泣ける話
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葉月(プロフ) - ふぶきさん» ありがとうございます!今後も更新頑張っていきますので、よろしくお願いします! (2019年4月23日 18時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - アーヤの行動に何となく緊張しながら読んでます←語彙力………今後の展開が楽しみです。これからも頑張ってください! (2019年4月23日 17時) (レス) id: b33e72eeee (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - sakura!さん» お気遣いありがとうございます。更新頑張ります! (2019年4月23日 17時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
sakura! - 葉月さん» ハイ(^^♪次の更新待ってます!(と言っても、焦らず自分のペースでお願いします!) (2019年4月22日 20時) (レス) id: ef27f9c60f (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - sakura!さん» 面白いと言っていただけてとても嬉しいです。ありがとうございます!更新頑張りますね。 (2019年4月20日 13時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kokonehomupe  
作成日時:2019年4月13日 18時

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