涙と笑顔は知っている【２】

４５、原口家 ページ8

次の日の朝。

５時に起きた。

・・・早すぎたな・・・

もう一回寝ようかと思ったけど、完全に目が覚めてしまった。

やることも特になくて、暇だな。

あ、久々に走ろうかな。

たまには運動もしなくちゃね！

そう思って、私は動きやすい服に着替え、そーっと家から出た。

えっと、６時半くらいには戻っていたいから・・・

ついでに持ってきたスマホを見る。

まだ６時半までは全然時間がある。

じゃあ、たまには冒険をしてみよう！

私は行ったことのないコースを走ることにした。

まぁ、道覚えてれば帰ってこれるよ。

・・・・その５分後。

迷ったー！！！

どこだ、ここ！

スマホで探してみてるけど・・・使い慣れてなくて全く役に立たない。

ずっと止まったままでいるのも意味ないし。

とりあえず、動こう！

私は歩き出した。

するとっ！！！

目の前には大きな家が！

私は目が点。

いや、だってこれ、大きすぎ！！！

私の家の３倍、いや、５倍はあるんじゃないか！？

広いお庭に、大きな車が何台もある。

周りにあるお家も大きい方だけど、どうしても小さく見える。

誰が住んでるんだろ・・・

チラッとみると、『原口』という文字が目に入る。

・・・まさか・・・これって・・・

原口希の家！？

誰かが言ってた。

「原口さんってお父さんが社長さんなんだって。」

「家も超豪華らしいし。」

「お嬢様ってヤツ？」

って。

あれって本当だったんだ。

？ 「なにか御用でしょうか？」

え？うわっ！！！

そこには執事さんらしき人が立っていた。

？ 「私(わたくし)、原口家の娘、希様の執事でございます。朝の見回りをしていたのですが・・・何か御用でしょうか？」

え、執事！？

すごいなぁ、この家。

彩 「あ、いえ、なにもないです。すみません。ではっ。」

私はもう全力ダッシュ！

なんかよくわからないけど走った。

気が付けば家に着いてた。

うん、これが普通の家だよ。

あまりのことにビックリしすぎて・・・

まだ心臓の音はバクバク言ってる。

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