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61、嫉妬と憧れ ページ24

『希ちゃん!遊ぼう!』

『早く早くー!』


小学生の頃、私は友達がたくさんいた。

私はいつも必要とされている。

私がいなくちゃダメ。

そう、ずっと思ってた。

けど_____


『希ちゃんのグループにいると得だよね。』

『だって希ちゃんの家ってすごいお金持ちなんでしょ?』

『それに、男子とかにも話しかけられるよ。』

『はっきり言うと希ちゃんのグループにいるとさぁ・・・』


『好都合だよね。』


皆がそう言ってたのを聞いた。

私って必要とされてるんじゃなくて、ただ好都合だからだったんだ。

その時、何か心の中がボロボロ崩れていく感じがしたの。

私って何でこんなことしてるんだっけ?

馬鹿みたい。

本当の友達じゃないのに一緒にいて、何が楽しいの?

本当の友達にならないんだったら私に近づかないでよ。

そう思った。

私は怒って皆にこう言った。


「皆は私といると好都合だから一緒にいたんだね。そういうのいいから。だからこのグループは解散しよ。」


そしたら皆が逆ギレ。

あんたたちが悪いのに、何で?

本当の友達が欲しかっただけなのに。


だから中学で一から始めようって思った。

本当の友達作るんだって。

新しい自分になっていくために、中学受験して、小学生の同級生とは離れた。

それで・・・また、好都合って理由で私がグループのリーダーになってた。

こんなのまた繰り返してるだけじゃん。

やだ。

こんな自分嫌だ。

誰か助けて・・・!


そんな時、あんたに出会った。

あんたは純粋でまっすぐで、誰にでも好かれる人だった。

あんなふうになれたら私も良かったのに。

だんだん嫉妬心が溢れてくるようになった。

そして_____


あんたがKZと仲良いことを知った。

人気者のKZといて、皆から好かれて、ずるいって思った。

何で、私がこんなに苦しんでるのにあんたは・・・・


もう抑えきれなくなって、あんたに嫌がらせをした。

自分でも馬鹿だって思ってる。

けど、止められなかったんだよ。

悔しいけど、あんたに嫉妬してたんだよ。

憧れてたんだよ・・・・

ごめん・・・。

本当にごめん・・・・・・。

ごめんなさい・・・・・。







原口希は泣き続けながら話を終わらせた。

私は初めて原口希の気持ちを知った。

とても演技とは思えなかった。

本当に、原口希がずっと抱えてきたことを聞いた。


私は原口希を強く抱きしめた。

希 「うっ・・・うわぁぁぁん!!・・・」

62、本音→←60、わかるよ



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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , シリアス , 後編   
作品ジャンル:泣ける話
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Honey(プロフ) - みなみさん» ありがとうございます!これからもぜひ読んでください! (2018年12月23日 10時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 面白い!続きたのしみです! (2018年12月22日 16時) (レス) id: adba53847b (このIDを非表示/違反報告)
Honey(プロフ) - ふぶきさん» ありがとうございます!後編もよろしくお願いします! (2018年12月22日 15時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぶき(プロフ) - 続編、おめでとうございます。どうなるのか続きが楽しみです!頑張ってください。 (2018年12月22日 15時) (レス) id: e51245e093 (このIDを非表示/違反報告)
Honey(プロフ) - 愛さん» ありがとう、愛!頑張るよ! (2018年12月22日 14時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mirukuzery/  
作成日時:2018年12月19日 17時

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