涙と笑顔は知っている【３】

９５、事件解決！ ページ27

「玲奈！待ってくれ！玲奈！！！」


篠田雅樹は何度もそう叫んだ。

けど、篠田さんの心は封じられてしまった。


その後、篠田雅樹は警察に捕まった。


もちろん、犯罪を犯したからね。


これで、見事事件解決だね！


若武と上杉君はかなり殴られたみたいで、すぐに病院行きだった。


ちょっと見たけど、酷かったよ。


あの綺麗な顔が痛々しくて。


で、その次の日。


私たちは病院で会議を開いた。


『昨日、原口家から一億円を盗んだ泥棒が発見されました。犯人は篠田雅樹４７歳。篠田容疑者は、依然、原口家の執事として働いていて、執事の仕事を辞める日に一億円を盗んだとのことです。』


病院にあったテレビは原口家泥棒侵入事件のニュースが流れていた。


「あー、ちっきしょう！何で警察なんだよっ！」

「仕方ないじゃん。あの時は若武と上杉がもうヤバそうだったし、篠田さんが警察呼んでくれて正解だったよ。多分、警察来てなかったら死んでたかもよ。」


若武は「ひぃっ！！」と言って怖がる。


あはは、単純だね。


「でも、まぁ、この原口家泥棒侵入事件は解決した。それで、このことを原口希に伝えるんだってな？」


あ、そうそう。


「もしかしたら原口さんも知ってるかもしれないけど、私たちＫＺがここまで解決したんんだよってことをこの直接伝えたくて。」

「じゃ、今週の土曜に原口がいるところに行こうぜ。」

「あ、待って。私、行けるかわかんない・・・」

「アーヤ、任せて。」


あ、黒木君。

よろしくお願いしますっ！


「じゃ、全員行けるよな。ここから遠いから日帰りは無理かな。泊りになるかもしれん。」


え、そうなの！？


「でも安心しろ。あそこの近くに別荘があったはずだ！」


お金持ちぃ・・・・


「でも、体がボロボロじゃない。」

「大丈夫だ。なんとか治す！」


なんとかって・・・・・


「じゃあ黒木、アーヤのことは任せたぞ。それじゃあ諸君、解散！」

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