涙と笑顔は知っている

２７、裏切ったＫＺ ページ30

そう言ったら、皆の顔は微妙に。

私はもう言った。

彩 「さようなら。私、仲間と思える人じゃないってやっとわかった。ＫＺから退団するから、私とはもう関わらないで。今までの私、本当にバカだった。もういい、ＫＺなんかやめてやる！」

私は心の奥から全てを言い放った。

もう、会うことはないだろう。

さようなら。

私は背を向け、出て行こうとした。

若 「逃げるってことか・・・・」

最後まで私のことを信じないんだ。

最低はあなた達の方よ。

大っ嫌い。

若武の言葉に惑わされずに、私は出て行った。

合宿最終日だから、出ていくのには丁度、良かった。

荷物をまとめた私は、あることを思いだした。

島崎さんにお礼言ってなかったなぁ・・・

買い物からまだ帰ってこないし、感謝の気持ちは伝えられない。

仕方なく、紙に書いて、置手紙をした。

これなら読んでくれるよね。

島崎さんに書いた手紙の内容はこれ。

＊＊＊＊＊＊＊

島崎さんへ

１週間の合宿のお付き合い、ありがとうございました。
急遽、家に帰ることにしました。
自分勝手で本当にごめんなさい。
直接言えなくてごめんなさい。
島崎さんが私に優しくしてくれたこと、全てが嬉しかったです。
本当にありがとうございました。


立花 彩

＊＊＊＊＊＊＊

島崎さんには感謝しかない。

直接言いたかったな。

本当にごめんなさい。

ありがとう。

そしてさようなら。

裏切ったＫＺ。

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