26、もう、私はいらないんだ ページ29
彩 「皆・・・あれ・・・嘘だったの?・・・『仲間だって、アーヤは必要』って。」
若 「裏切ったのはお前だろ。そんな奴、KZにはいらない。」
嘘だ。
これは悪い夢だ。
いいから早く覚めて。
だって、あの時、皆、言ってたじゃない。
絶対必要だって。
若武が合宿のことを話してた時。
いるだけでもいいって・・・
彩 「ね、私、本当に何もしてない。嘘なんかついてない。」
黒 「やめな、アーヤ。」
何よ、やめなって。
そっちこそ、私の言うことを少しでも聞いたらどう?
勝手に勘違いして。
私のこと傷つけて。
私はすごく悲しかった。
けど、同時に怒りを感じたんだ。
私は悪いこと1つもしていないのに、悪者にして。
彩 「何で、私の言うことを聞いてくれないの?私は違うって言ってるじゃない。勝手に想像して。私を悪者にしないで!」
上 「いじめはそんな軽い心でできるものかっ!?」
だからしてないってば!
翼 「俺らだってアーヤのこと信じたいよ。けど、いじめはさすがにダメだ。」
皆して、自分の意見ばっかり言って。
もうバカバカしくなってきた。
こんな人たちの仲間でいたことが。
仲間という言葉が大好きだったことが。
KZなんて、嫌い。
大っ嫌い。
バンッ!!!
私は机に手を置くのに、大きな音を出した。
皆がビクッとしてこっちを見る。
彩 「あぁ、そう。そうなんだ。私のことを誰も信じてくれないってことね。わかった。KZの皆はそうなんだね。いつかこの真実を知った時、私に謝ってきても私は許さないんだからね。」
若 「誰が謝るかよ。」
上 「女はやっぱりこうだ。立花だけは大丈夫だと思ってたのにな。俺がバカだったよ。」
忍 「真実って、何いってんの?」
小 「アーヤ、認めなよ。自分がしたこと、ちゃんと。」
翼 「そうだよ、アーヤ。」
黒 「認めるってことも人として大切なものだ。アーヤ。ムキになんないの。」
いくら言っても通じない。
もう、いい。
こんなチーム。
彩 「そんなこと言ってればいいよ。あなたたちも聞くってことを学んだ方がいいよ。はっきり言って、その考えは間違ってる。ただ、女子の嘘だよ。KZって頭いい人たちがそろってるんじゃなかったけ?そんなこともわからなかったの?」
皆の顔は険しくなる。
彩 「私のこと信じられないんだったらいいよ、それで。けど最後にもう一回言っとく。間違ってるから。こんなに言っても通じないんだったら、あきらめるから。」
56人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マイマイ - ものすごく面白くて、一気に読み進めちゃいました。頑張ってくださいね (2020年8月20日 16時) (レス) id: ff98810e28 (このIDを非表示/違反報告)
Honey(プロフ) - Kokone♪さん» あ、本当だ。ありがとう、教えてくれて。直しといたよ。 (2019年1月12日 14時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
Kokone♪(プロフ) - はーちゃん、5の、翼の言葉、『いるとやる気出ないし』なんだけど、『いないとやる気出ないし』じゃないかな? (2019年1月12日 12時) (レス) id: 1acdcbf3ab (このIDを非表示/違反報告)
Honey(プロフ) - ウサギさん» ありがとうございます!更新、頑張ります! (2018年12月16日 11時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
Honey(プロフ) - 心渚さん» うん、後編行くと思う・・・。 (2018年12月16日 11時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Honey | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kokonehomupe/
作成日時:2018年11月12日 13時