涙と笑顔は知っている

２１、嬉しくない集合 ページ24

その日の夜。

皆と会うことはなかった。

ご飯を食べる時間はバラバラだったし、部屋のドアは閉めっぱなし。

一体何でだろう。

島崎さんに聞いてみたけど、特に何も聞いてませんっていってたし。

どうしたんだろ。

悪いことしたっけ？

でも、全く思い当たらなかったんだ。

だから不思議でたまらなかった。

直接聞いてみようかとも思ったけど、上杉君のあの激怒を見てしまったもんだから・・・

やめることにした。

ずっと、そのことばかり考えてたから、全然眠れなかった。


＊＊＊朝＊＊＊


う〜ん・・・

眠いぃ・・・

コンコン。

お、誰かノックしてる。

若 「アーヤ、起きてるか？」

あ、若武。

彩 「起きてる。何？」

若 「・・・今日・・・放課後の練習は無しにして、ＫＺ全体で話したいことがある。必ず参加してくれ。・・・じゃ・・・用はそれだけだから。」

え・・・

合宿最終日なのに？

ほんと、皆どうしちゃったの？

彩 「若武、私、悪いことした？皆、何を怒っているの？」

若 「・・・・それについて話すから・・・絶対に来いよ。逃げんなよ。」

若武の声は鋭くて、とても怖かった。

顔を見ていなくても、怒っていることが伝わってきた。

急に不安になった。

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