涙と笑顔は知っている

１０、作ってる笑顔 ページ12

あれから島崎さんの料理を食べ、お風呂に入った。

さすがに中学生だとしても大人がいないのはまずいからね。

お風呂に全員入って、もう、いつでも寝れる状態になった。

けど・・・今の時刻は８時・・・

ちょ、ちょっと早くないかな！？

上 「じゃ、寝るか」

皆が自分の部屋へと入って行こうとする姿を私はただただ見ることしかできなっかた。

え、もう寝るの・・・

翼 「ね、ちょっと遊ぼうよ。まだ８時じゃん。」

そうだよっ！！

私は翼の言葉に賛成っ！！

翼 「だって、アーヤが遊びたいって顔、ずっとしてるし。」

私は真っ赤！！！

バ、バレてた・・・

黒 「じゃ、若武の部屋でゲームでもしよっか。」

で、私たちは若武の部屋に行った。

忍 「何すんのー？」

あ、何もネタはない・・・

忍 「じゃ、質問しあおうよ」

ほわほわしてるなぁ、忍。

忍 「俺からいくね。じゃあ・・・最近悩んでいることとか、困っていることとか！俺が解決して あげるぜ、その悩み。」

私はドキンとした。

だって、困っていることはあるから。

そう、クラスのこと。

この際に皆に言おうか。

言ってしまいたくなった。

小 「僕はないな。アーヤは？・・・アーヤ？おーい！」

彩 「あっっ！ごめん！考え事してた！」

ダメだよ、言ったら。

だって言わないって決めたんだから。

意味ないんだよ。

私は自分に心の中で、そう言いかけた。

それからも質問大会は続いた。

皆、笑顔で楽しんでいた。

私はずっと複雑な気持ちで『作ってる笑顔』を見せることしかできなかった。

１１、この時から→←９、部屋紹介

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す