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『いえ、監督生さんのために本を選んでいただけです。
テストも近いと聞きますし』
「そうですか、お優しいですね」
『ありがとうございます』
優しい、なんて微塵も思ってなさそう。
「ですが、これからは僕達が教えるので大丈夫ですよ」
うっすら開いた目は、笑顔の形をしているが、まったく笑っていない。
そういうことなら、別にいいけど。
『ありがとうございます。では、これが最後にしますね…』
そういうと、満面の笑みで「はい」と答えるアズールさん。
貴方はとっても好かれてるよ、監督生さん。
『それでは』
本を借りて、私は図書室を出た。
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廊下
オンボロ寮に帰る途中、監督生さんが不良に絡まれていた。
普段一緒にいるエース君とデュース君………だっけ?がどうにかするだろうと思ってたけど……
上級生にはなすすべ無いようで、あっさり負けていた。
『………大丈夫?』
「貴方は………?」
「ああ゛?なんだ、コイツの仲間か?」
『仲間なようなそうでないような………?』
「まあ、いい。俺の狙いは監督生だけだからな」
そう言って監督生さんを殴ろうとする上級生。
「「「監督生!!!」」」
「キャッ…」
「………」
上級生の伸ばした拳の先には……
私が、いた。
「「「「え?」」」」
「なんだ?邪魔するのか?」
『まあ、私なんかが怪我したところで悲しむ人はいないけど監督生さんはいるので』
「邪魔するなら容赦はしねぇぞ!!!」
そう言って殴ってくる先輩。
………ここまで痛くないと不思議な感じがする。
「なんで、倒れねぇんだよ!!!!」
「危ない!」
先輩が炎の魔法を使おうとする。
「おい!!!駄犬、何をしている!!!」
そこにちょうど来るクルーウェル先生。
………ナイスタイミング。
「やばッ…!!!」
「話を、聞かせてもらうぞ」
『………私は先に帰ります』
「あ、オイ!」
色んな人の声を無視して進んだ。
今日は、とっても楽だった。
そんな嬉しさに埋もれ、忘れていたんだ。
………この学校は
『クスリが……ない……?』
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ムム(プロフ) - て、天才…????これは…やばい…神作すぎます…言葉に出来ないくらい胸がいっぱいです…ありがとうございます…!!!!! (2022年9月3日 21時) (レス) @page30 id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 最高…!名作という奴では…???最高ですとにかく (2022年5月22日 3時) (レス) @page30 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ。(プロフ) - イヴさん» アァアァァァァァア!!(?)いえッ!喜んでいただけてなによりですッ!いや、ほんとにここまで読んでくださってありがとうございますッ……! (2020年10月27日 17時) (レス) id: 823cb4b468 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - アァアァァァァァア!!夢主ちゃんッ!!!リクエスト期待以上ですッもう涙腺ががが (2020年10月25日 13時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ。(プロフ) - よるさん» いや、私にも無いです(?)とりあえず切れたその後の物語をおまけ(リクエスト)として書いてるので、読んでくださると嬉しいです!あ、期待にそえるかはわかりませんが… (2020年10月25日 10時) (レス) id: 823cb4b468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるくてぃ。 | 作成日時:2020年9月16日 19時