6.人間。 ページ11
『………あー………泣いた…』
そう言いながら冷たいタオルを腫れた目に当てる。
『…………今日サボりたいなぁ…
……無理なんだけどさ、結局』
今からでも行くしかないか。絶対に怒られるだろうけど。
嗚呼、あのクスリなしで行くなんて思うとすごく憂鬱だ………。
顔を洗い、髪をとかし、最低限身だしなみを整えてから学校に向かう途中………
アイツ等に、あった。
「Aさん。お少し、いいですか？」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
大食堂
『何の用でしょうか？アズールさんにユウちゃん。
それに他の皆さんも』
小首を傾げ、あたかも知らないように演じる。
早く、済ませてくれないかなぁ。
もうさ、何言うか、何するかわかってるから。
「いえ………ね。
貴方、昨日この薬を飲んだでしょう」
そう言って取り出したのは、私の持っていた『人形になる薬』。
『え、あ、それは…………』
「なぜ、こんな物を服用したのです？」
……こんな物？
ねえ、
こんな物、使わせずに済むようにできなかったの？君たちは。
『いやぁ………お恥ずかしい限りなんですけど……
それ、美容効果のあるクスリで……
私も女なわけですから、少し興味がわいたというか……あー゛…恥ずかしい』
そう言って顔を覆う。
不自然なところはない筈。
「うっわ……気持ち悪っ…」
「お前の顔がどうなろうと俺らが気づくわけねーだろ」
「というか、アイツ女だったんだｗ」
そんな反応することぐらい、私だってわかってたんだけどなぁ。
ｯｽﾞｷｯ…
分かってた筈なのに、思った以上に痛い。
唇を強く噛みしめた。
口の中に鉄の味が広がる。
「そうなんですか。
僕は昨日、貴方に痛覚がないように見えたのですが………僕の見間違いですかね」
『嗚呼、それは………』
手をおろすとともに、血を手でぬぐう。
『詳しくは読んでないんですけどそれ、『人形になる薬』らしくて………
多分、その効果じゃないでしょうか』
「へぇ……そうなんですか」
意味ありげな声でいうアズール。
………なんなんだ。ほんと。
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ムム(プロフ) - て、天才…？？？？これは…やばい…神作すぎます…言葉に出来ないくらい胸がいっぱいです…ありがとうございます…！！！！！ (2022年9月3日 21時) (
レス) @page30 id: 24f0804e56 (このIDを非表示/違反報告)
るきあ(プロフ) - 最高…！名作という奴では…？？？最高ですとにかく (2022年5月22日 3時) (レス) @page30 id: e2065bbc2b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ。(プロフ) - イヴさん» アァアァァァァァア！！（？）いえｯ！喜んでいただけてなによりですｯ！いや、ほんとにここまで読んでくださってありがとうございますｯ……！ (2020年10月27日 17時) (レス) id: 823cb4b468 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - アァアァァァァァア！！夢主ちゃんｯ！！！リクエスト期待以上ですｯもう涙腺ががが (2020年10月25日 13時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃ。(プロフ) - よるさん» いや、私にも無いです（？）とりあえず切れたその後の物語をおまけ（リクエスト）として書いてるので、読んでくださると嬉しいです！あ、期待にそえるかはわかりませんが… (2020年10月25日 10時) (レス) id: 823cb4b468 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃ。 | 作成日時：2020年9月16日 19時
