図書隊の桜は稲嶺司令の孫！(ニューバージョン)

０２２ ページ27

〜朝〜
柴「もうすぐ出発だっけ？特殊部隊のみんな」
貴「うん、早朝に出て、小田原に向かうって」

郁…

まだ落ち込んでるんだろうな

柴「ねぇ、笠原。今日の作戦が{日野の悪夢}以来の大事件になるかもって知ってた？」
貴「あそこは良化委員会にとってもみ消したい資料の宝庫なんだよ」
柴「今が好機と攻めてくるわ」
貴「激戦は必至」
郁「それって…誰か死ぬかもしれないってこと？」
貴「そんな場所に郁が乗り込んでいって大けがしたり死んだりしたら郁のご両親はどれだけショックを受けると思う？」
柴「娘が戦闘職種ってこと知らずに過ごしているご両親の驚きと心痛は？」
貴「そういうことだよ、郁」
柴「あんたが外された理由は戦力外なんかじゃない」
貴「郁の事情に必要以上に踏み込んだ、堂上君の特大のお節介」

〜食堂〜
うっわ

郁がめっちゃがつがつ食べてる

柴「見てるだけで胃にもたれる」
貴「ほんとに」
郁「あんたたちが食わなさすぎるの！」
貴「いや…でもいつもの倍は食べてるよ？」
郁「だって今日はしっかり食べとかないと」
柴「食い過ぎだろ、それにしては」
郁「腹が減っては戦はできぬってね」
貴「なんかかっこいい…」
柴「でもま、よく頑張ったんじゃない？」
貴「この短期間での車椅子介助の練習」
郁「でしょ！？もうばっちりよー」
柴「あれ？もう出発？」
郁「うん、行ってくる」
貴「行ってきまーす！！」


稲「今日は頼りにしていますよ」
警護「はい！」

貴「郁？どうかした？」
郁「ううん、何でもない」
　「行きましょう」
稲「小田原のこと気になりますか？」
郁「えっ！」
貴「その顔は図星だね」
稲「帰りの車内で貴女の仲間の事を聞かせてもらえますか？」
　「前線で戦う防衛員の事…少しでも知っておきたい」
郁「はい！」
稲「美桜、受付でこれを出してきてくれないか？」
貴「はい」

無事に告別式が終わり、

帰ろうとしていたその時

？「関東図書基地司令、稲嶺和市だな」
郁「何よ、あんた達！」
？「我々と一緒に来てもらおう、逆らった場合告別式会場を爆破する」
貴「なっ！」
稲「応じましょう」
貴「お祖父ちゃん！？」

〜特殊部隊が集まっているところ〜
モブ「隊長！今基地から連絡があって…」
玄「ん？」
モブ「告別式会場で稲嶺司令が不審者に拉致されたとのこと！笠原一士と中川司令補佐も一緒です！」

森「嘘だろっ」

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