第356話🦇ちゃんとしてる我々師団(激レア) ページ21
*シャオロン side*
元に戻ったミラを囲んで騒いでいた俺たちだったが、ブルシェンコ先生とラッダァ先生に引き剥がされてしまった。
「安心したのはわかるが、その辺にしておきなさい」
「そうそう。エグいほど魔術バンバン使っちゃったわけだし、ミラも疲れてるだろ？」
「そ、それもそうか……！」
暴れてるミラはちょっとしか見てへんけど……家系能力ゴリゴリに使いまくってたし、魔力も体力も消費しているだろう。
「シュピーゲル、念のため保健室で診てもらいなさい。モモノキ先生、付き添いをお願いします」
ブルシェンコ先生に名指しされて「はい」と応え、モモノキ先生はミラへと歩み寄る。
「それじゃあ行きましょうか、ミラさん」
「はい。……あの…ご迷惑おかけして、すみませんでした」
「ふふっ、いいのよ。無事で何よりだわ」
にこやかに接してくれるモモノキ先生に安心したように表情を和らげ、ミラは保健室へと歩いていった。
それを見送ってから、俺たちは2人の先生に向き直る。
「……あのッ、ミラのこと…ありがとうございました！！ 我々
そう告げて頭を下げる俺に続き、他のメンバーもブルシェンコ先生とラッダァ先生に向かって頭を下げる。
「おーおー、どうした？ いつになくちゃんとしてんじゃん」
「お前たち…特に、ズッコケ4人組がしっかりしていると逆に違和感がすごいな……;;」
「なんでそういうこと言うんですかブルシェンコ先生〜！ ヒトが真面目にお礼言ってんのに！」
ブーブーと文句を垂れる俺たち1-D組に、ブルシェンコ先生は苦笑を漏らす。
「日頃の行いのせいだ、まったく……」
呆れ気味にそう呟いた先生は、続けてこんなことを言ってきた。
「ところで、シュピーゲルを元に戻す薬を手に入れたということは……犯人を見つけたのか？」
「あ、それ俺も気になってた」
2人の言葉を聞き、俺たちは微妙な感じで顔を見合わせる。
「いや〜、それなんですけどねぇ……」
「薬を作った奴は見つけれたんで、元に戻す薬作ってもらったんですけど……どうやら、首謀者はソイツじゃなかったみたいで」
しどろもどろの俺に代わってトントンが簡潔に説明してくれたところで、とある人物がこの場に姿を現した。
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年9月11日 21時
