第355話🦇変わらぬ仲間 ページ20
*ミラ side*
「ちょ、止まりなさいお前たち……!」
ブルシェンコ先生が制止しようとした“彼ら”は、当然のごとく止まらずアタシに向かってすっ飛んできて―――。
「「「ミラーーーーーーーッ!!!!!」」」
「ミラちゃぁ〜〜〜〜〜んッ!!!!」
「「「ミラさーーーーーーーんッ!!!」」」
七者七様にアタシの名を叫びながら、彼らは思いっきり抱きついてきた。
「も、元に戻ったんやな!?!?」
「良かったぁぁぁぁ!! ちゃんと僕のミラちゃんやんなぁ〜〜!?!?!?」
「お前のちゃうわぁ!!! でも……ホンマに良かったわ!!」
「良かったッ…ミラ、オレの大好きなミラや……!!」
「心配させやがってこの問題児ィィ!!!!」
「ミラ、さッ…良かッ、良かった…ホンマにッ……」
「うわああああああん!!! おかえりなさいミラさぁぁぁん!!!」
ゾムと先輩2人に関しては、なぜかアタシより号泣していた。なんで??←
「み、みんな…アタシのこと、怖くないん……?」
教師勢相手にあれだけ暴れ散らした姿、見てたはずやのに……。
そう思って恐る恐る尋ねてみると、「ハァ!?!?!?」と仲良く揃って
「お前と出会ってから今まで、お前にビビったことなんか一度もあらへんわ!! ナメんなよ!!!」
「というか、最初っからヤバイ悪魔ってのはわかってたし……今更ヤバイとこ見たってなぁ」
「オレ、ミラのそういうヤバイとこ含めて好きなんやで!? それっておかしいことやないやろ!」
「そうですよッ! こんなことくらいで、僕らの想いは変わりませんからね!!」
「言ったでしょ、『もう絶対、離さへんからな』って。あの言葉、嘘じゃないんで」
「お
「何を考えてるんかわからんけどさ、ミラちゃん。君は今でも、僕らのかわいいお姫様やで?」
いつもの調子で口々に言ってくれるみんなに、アタシの心はほんの少し救われた。
「……ありがとうな、みんな。―――ただいま!!」
笑ってそう告げると、みんな笑顔でアタシを迎え入れてくれるのだった。
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年9月11日 21時