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第349話🦇真相 ページ14

*アメリ side*

「といっても、首謀者は別に___」

詳しく説明しようとした矢先、我々師団(バトラ)の連中は揃ってシネルに飛びかかった。

「お前が犯人かーーーーーッ!!!!」

「でも待ってシャオちゃん!! 確か、例の相談者は女の子やったよな!?」

「ハッ、まさかコイツ……女に化けてたんか!?」

「なるほど、俺らに警戒されんように……」

「確かに合理的な作戦やなァ!?!?」

「僕らのミラさんを返せーッ!!!」

「コイツの身ぐるみ全部剥がしましょう。情けない姿撮って、社会的に死なすわ」

「ギャーーーーッ!!! い、いきなり何をするか!!」

もみくちゃする面々に呆れつつ、声を張り上げて制止する。

「落ち着けキサマらッ!!!」

私の声に反応し、我々師団(バトラ)の連中はビタッと動きを止めて姿勢を正した。

「すッ、すみません会長!!;;;」

「まったく……キサマらがミラのことをどれだけ想っているかは、よーくわかった。とにかく、まずは話を聞け」

ようやく皆が鎮まったところで、私は話を戻した。

「先ほど言った通り、薬を作ったのは確かにコイツだ。だが……本人(いわ)く、依頼されて作った物らしい」

「い、依頼……?」

トイフェルの疑問に答えるように、ボロボロになったシネルが口を開いた。

「その通り!! 『弱い自分に悩んでいて、強くなれる薬が欲しい』と依頼してきた女子生徒がいたのだ。ちょうど性格改変薬開発に(いそ)しんでいた(こち)は、ついでだと思い引き受けた……というわけである!」

「つまり……ミラに危害を加えようと思って薬を作ったわけやない、と?」

「当然なり! (こち)の薬がミラ嬢に使われたという事実も、つい先ほど会長に教えられて知ったくらいだ」

「嘘はついていない。私が保証する」

説明を聞いて納得したのか、我々師団(バトラ)一同はひとまず落ち着いた。

第350話🦇打開薬→←第348話🦇犯人…発見??



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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年9月11日 21時

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